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広島は李&佐藤らが4得点!!ホームでG大阪に4397日ぶり勝利

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[4.24 J1第7節 広島4-1G大阪 広島ビ]

 サンフレッチェ広島がG大阪に、リーグ戦のホームゲームでは1999年4月10日(2-0)以来、実に4397日ぶりの勝利を挙げた。FW李忠成のゴールに始まり、最後はFW佐藤寿人が決めて4-1。リーグ屈指の攻撃力を誇る相手に大勝した。

 佐藤は試合後のテレビインタビューで「今シーズンは多分、チュン(李)が得点王になってくれるので、ウェズレイの時のように二人で点を取っていきたい」と笑顔でコメント。決めるべき選手が得点を決め、今季の広島の躍進を予感させるかのような試合だった。
 
 開幕戦をインフルエンザの影響で欠場していたFW佐藤寿人が先発に復帰。システムは3-6-1を採用したが、これまでは3バックの右を務めていた森脇良太が左MFに入った。GKは西川周作、3バックは右から森崎和幸、中島浩司、水本裕貴。ダブルボランチは、青山敏弘、森崎浩司、右サイドはミキッチ、左サイドは森脇が入った。トップ下には李と高萩洋次郎が構えて、1トップは佐藤が務めた。

 前半から怒涛のゴールラッシュをみせた。開始わずか1分、MFミキッチの右クロスをファーサイドのMF森脇良太が折り返し、最後はFW李忠成が左足ダイレクトで豪快にゴールネットを揺らした。開幕戦では不発に終わった李が、昨季の最終節・名古屋戦(1-2)以来のゴールで先制点を決めた。

 さらに同11分、FW佐藤寿人がMF明神智和に倒され、PA外左の絶好の位置でFKを獲得する。MF森崎浩司が直接狙ったボールは、壁の間を抜けると奇しくも明神に当たり、コースが変化。ゴール左へ吸い込まれた。2点のリードに成功すると、その後も足を止めずに果敢に攻め込む。カウンターを狙った縦に早い攻撃を展開し、守っては中盤で激しいプレッシャーからボールを奪取。G大阪にシュートまで持ち込ませない。

 そして前半36分にはダメを押す3点目。スルーパスに抜け出した佐藤が相手ともつれ合い、ボールは前線へ流れたが、サポートに走りこんでいたミキッチがこれを拾って左足でシュート。J初得点となった昨年8月28日の山形戦(2-1)以来のミキッチのゴールでG大阪を突き放した。
 
 後半に入ると相手がFW宇佐美貴史やMF佐々木勇人を投入。なんとかゴールを奪おうと攻撃のカードを切ってきた。それでも慌てず、中盤で落ち着いたボール回しをみせる。後半31分には佐藤が試合を決定づけた。MFムジリが左に流したパスを受けると左足を一閃。相手DFとGKを前にしながらも、冷静に左足を振りぬきゴールネット右へ突き刺した。同42分には1失点を喫したが、大量得点を奪った広島が4-1で勝利した。試合後、李は「とても疲れましたけど最高のスタートを切れました!」と笑顔。佐藤も「気持ちよく楽しくサッカーができた」と話した。

 リーグ屈指の攻撃力を誇る相手をシュート数でも大きく上回った広島が、G大阪からリーグ戦では実に2001年11月3日(2-1)以来、15試合ぶりの勝利を挙げた。さらにはクラブの今季初ゴールを李が決めるなど、チームとしてはこの上ない結果。広島が最高のリスタートを切った。

(文 片岡涼)

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