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李が2戦連続先制弾も広島はドロー、西川がPKストップで敗戦危機救う

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[4.29 J1第8節 磐田1-1広島 ヤマハ]

 FW李忠成の2戦連続となる先制弾も勝利には結び付かなかった。サンフレッチェ広島は後半23分、李のPKで先制したが、5分後に追い付かれ、1-1ドロー。前節のG大阪戦(4-1)に続く連勝を逃した。

 G大阪戦でアベックゴールを決めた李とFW佐藤寿人の“ダブルエース”がこの日もゴールへ迫った。前半8分、佐藤のパスから李がシュートを狙うと、1分後には李の落としを佐藤がフィニッシュ。果敢に攻め込み、同17分にはMF青山敏弘のミドルシュートがクロスバーに弾かれるなど立て続けに好機をつくった。

 0-0で後半に折り返すと、徐々に流れは磐田へ傾いたが、先制したのは広島だった。後半22分、佐藤のスルーパスに反応した李がPA内でDFパク・チュホに倒され、PKを獲得。際どい判定だったが、このPKを李が自ら決め、ついに均衡を破った。

 しかし、攻勢を強める磐田の猛攻に耐えきれない。先制から5分後に同点に追い付かれ、その後も立て続けにピンチを迎えた。ここで立ちはだかったのが守護神のGK西川周作だ。後半31分にはMF山田大記の決定的なシュートをビッグセーブ。その直後にPA内でFW前田遼一を倒したとしてPKを与えてしまったが、前田のキックを横っ跳びでキャッチし、自ら招いた絶体絶命のピンチもしのぎ切った。

 クラブによると、ペトロヴィッチ監督は「今日は両チームとも素晴らしい試合をした。テンポが速く、球際は激しく、チャンスの多い試合だった。1-1で終わったが、内容はよかったと思っている」と納得のコメント。連勝こそならなかったが、守護神の活躍で敵地で勝ち点1を獲得し、開幕から1勝2分の無敗を守った。

(文 西山紘平)

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