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主力欠場の名古屋が勝利、GL突破を決める!!

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[5.4 ACL第5節 名古屋1-0杭州緑城 瑞穂陸]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第5節が4日に各地で行われ、F組首位の名古屋グランパスがホームで3位・杭州緑城に1-0で勝利し、グループリーグ突破を決めた。

 MF金崎夢生、MF吉村圭司を故障で欠き、さらには29日に行われた川崎F戦(2-0)で、FWケネディとDF田中マルクス闘莉王が負傷したため、この日は欠場。主力が多数不在という中で試合を迎えた。システムは川崎F戦の4-2-3-1から変更し、4-4-2を採用。GKは楢崎正剛、DFラインは闘莉王の代わりに千代反田充が入り、右から田中隼磨、千代反田、増川隆洋、阿部翔平。ダブルボランチは小川佳純と中村直志、右MFは藤本淳吾、左MFは吉田眞紀人が入った。2トップは玉田圭司と永井謙佑が組んだ。

 前半からサイドを起点にチャンスをつくり、相手を圧倒した。前半29分、田中隼の右クロスに永井が頭で合わせたがクロスバー上方へ外れた。同39分には永井がPA外ゴール正面からミドルシュートを狙ったが、大きく上へ外れていった。前半終了間際の同44分にはビックチャンスが訪れる。田中隼の右クロスに小川が頭で合わせるが、ゴールライン上でGKが身体を張って、これをストップ。決定機をつくるが1点を奪えず、スコアレスで前半を折り返した。

 後半に入っても攻撃の手を緩めない名古屋はチャンスの連続。後半13分、PA左から永井の浮き球パスにファーサイドの小川が頭で合わせたが、ポスト右を叩いた。なんとしても1点を奪おうと同20分、吉田に代わって、FW久場光を投入。この交代が功を奏した。同32分、藤本のループパスに抜け出した久場がPA内でGKジャン・ポーに倒されてPKを獲得した。キッカーは藤本。ゴール左へ突き刺したが、藤本が蹴る前に田中隼がPA内へ入ってしまい、やり直しとなった。しかし、2度目のキックも1本目と同じコースに冷静に流し込み、先制点を奪った。

 後半35分には永井に代えて、MF三都主アレサンドロをピッチへ送り、守備を固める。終了間際の後半ロスタイムにはサイドから崩されてピンチを迎えるが、三都主が落ち着いてクリア。敵地では0-2で敗れた相手を完封し、1-0の勝利。勝ち点を10に積み上げて、09年大会以来となる決勝トーナメント進出を決めた。

 試合後のテレビインタビューでストイコビッチ監督は「試合前は故障者などたくさんの問題があったが、私たちの最大の目標であるグループリーグ突破を決めることができたのが、本当に喜ばしいこと」と勝利を喜んだ。

(文 片岡涼)
ACL2011特設ページ

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