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10人の栃木は2点リード守れず、開幕からの連勝は3でストップ

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[5.4 J2第10節 岡山2-2栃木 カンスタ]

 唯一の開幕3連勝で首位に立つ栃木SCは2点のリードを守り切れず、ファジアーノ岡山と2-2で引き分けた。これで全勝のチームは消滅。勝ち点10の栃木は首位を守ったが、悔しい勝ち点1となった。

 試合は栃木ペースで進んでいった。前半21分、MF鈴木修人の左CKにDF渡部博文が頭で合わせ、先制点。今季、柏から期限付き移籍で加入した大卒2年目の渡部のプロ初ゴールでリードを奪うと、同45分にも鈴木修の左CKから追加点を決めた。一度はDFにクリアされたが、セカンドボールをMF河原和寿が豪快な右足ミドル。河原の今季初ゴールで2-0と突き放した。

 ところが、後半に入って試合の流れは一変する。後半開始からFWチアゴ、MF臼井仁志を投入した岡山が攻勢を強め、後半10分、DFストヤノフのFKからチアゴが右足で来日初ゴール。1-2と1点差に追い上げると、同27分に栃木のMFパウリーニョが2枚目の警告で退場に。数的優位に立った岡山が怒涛の猛攻を見せた。

 後半38分、ゴール前に抜け出したMF岸田裕樹のシュートは枠を捉え切れず、同45分には左CKからゴールネットを揺らしたが、DF後藤圭太のハンドを取られ、ノーゴール。それでも最後まで攻撃の手を緩めず、後半49分、左サイドからストヤノフが折り返したボールをMF一柳夢吾がヒールで流し、ゴール前のこぼれ球をチアゴが左足で蹴り込んだ。

 チアゴの2点目が劇的な同点弾となり、2-2の引き分けに持ち込んだ。開幕から2分2敗と依然勝利のない岡山だが、これで2試合連続のドロー。2点ビハインドを追い付く粘りで栃木の連勝をストップした貴重な勝ち点1は今後につながりそうだ。

(文 西山紘平)

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