[5.4 J2第10節 札幌1-0草津 札幌ド]

　コンサドーレ札幌が今季初の白星を手に入れた。開幕戦から1分2敗で迎えた試合、2連勝中のザスパ草津にホームで1-0勝利した。

　終了間際の後半ロスタイム2分、劇的な決勝点が生まれた。MF砂川誠の右CKをファーサイドのDF山下達也がヘディングシュート。DFに阻まれるが、ゴール前の混戦から最後はMF宮澤裕樹が右足を必死に伸ばし、決勝点を押し込んだ。

　この日は幾度もチャンスをつくった。前半32分にはロングパスを受けたFW三上陽輔がMF古田寛幸へ横パス。シュートを打ったがクロスバー上方へ外れた。後半29分、MF近藤祐介の左クロスに三上が走りこみ頭で合わせたが、ポスト右。1点が奪えない。後半41分には砂川の右クロスにDFチアゴが頭で合わせ、ゴールネットを揺らしたが、チアゴのファールを取られ、得点には認められなかった。ここまで3試合と無得点に終わっていたチームだったが、攻撃陣が奮闘をみせた。

　クラブによると石崎信弘監督は「なかなか勝てない試合が続きましたが、めざしている事がだんだんとできるようになり、湘南・F東京という相手に対してできている事を、今日の草津戦でどれだけできるかという事を意識して試合に入りました」と試合を振り返った。2連勝中で勢いに乗る草津に勝利した札幌が、初の勝ち点3を手に入れて、16位へ順位を二つ上げた。

(文　片岡涼)