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中澤が同点ヘッド、G大阪のグループリーグ突破は最終節に持ち越し

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[5.4 ACL第5節 メルボルン1-1G大阪 メルボルン]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は4日、グループリーグ第5節を行い、E組のガンバ大阪はアウェーでメルボルン・ビクトリー(豪州)と対戦し、1-1で引き分けた。前半12分にCKから先制点を許したが、同43分にDF中澤聡太が同点ゴール。勝てば決勝トーナメント進出が決まる可能性もあったが、敵地で勝ち点1を手にするにとどまった。4大会連続のグループリーグ突破をかけ、G大阪は11日の最終戦でホームに天津泰達(中国)を迎える。

 G大阪は4月29日のJ1山形戦で負傷したDF下平匠に代わってDFキム・スンヨンが左SBで先発。それ以外は山形戦と同じメンバーで臨んだ。
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 立ち上がりからボールポゼッションを高め、中盤で主導権を握るG大阪だったが、高さで上回るメルボルンにセットプレーから先制点を許す。前半12分、MFエルナンデスの右CKからDFレイジャーに打点の高いヘディングシュートを叩き込まれた。

 早い時間に先制したメルボルンはしっかりとブロックを形成し、G大阪の反撃を跳ね返す。守備を固める相手を攻めあぐねるG大阪は何とかセットプレーから局面の打開を狙い、前半26分にはMF遠藤保仁の右CKのこぼれ球をMF宇佐美貴史が狙ったが、シュートはDFのブロックに阻まれた。

 同点ゴールが生まれたのは前半43分。やはりセットプレーだった。遠藤の右CKのセカンドボールをMF二川孝広、DFキム・スンヨンとつなぎ、DF山口智が右足ボレー。これは右ポストに弾かれたが、跳ね返りを中澤が頭で押し込み、1-1の同点に追い付いた。

 互いに勝ち点3のほしい両チームの一戦は後半に入って、さらに熱を帯びる。後半9分、メルボルンはエルナンデスの左CKからDFマスカットがヘディングシュートを狙うもゴール上へ。G大阪は同13分に選手交代。宇佐美に代わってMF武井択也がボランチに入り、遠藤がトップ下にポジションを上げた。

 メルボルンは後半17分、エルナンデスのスルーパスから右サイドを抜け出したFWトンプソンがドリブルで中に切れ込み、鋭い切り返しから左足でシュート。ここは中澤が体を投げ出してブロックすると、G大阪も同19分、オーバーラップしたキム・スンヨンの左クロスに遠藤が左足ボレーで合わせたが、GKにキャッチされた。

 G大阪は後半21分に二川に代えてDF高木和道、同31分にキム・スンヨンに代えてMF佐々木勇人を投入。高木は左SB、佐々木は右MFに入り、FWイ・グノが左サイドにポジションを移した。最後まで勝ち点3を目指す両チームだったが、G大阪にアクシデントが襲う。後半41分、高木が左ふくらはぎを痛め、ピッチを離れると、すでに交代枠を使い切っていたため、残り時間、10人での戦いを余儀なくされた。

 数的優位に立ったメルボルンは怒涛の猛攻を見せ、後半42分にはエルナンデスが強烈な右足ミドル。無回転シュートは枠を捉えていたが、GK藤ヶ谷陽介が鋭い反応で弾き出し、試合は1-1のまま終了した。

[写真]G大阪は前半43分、DF中澤聡太のゴールで追い付き、抱き合って喜ぶ

(文 西山紘平)

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