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若手が躍動&アレックスのJ初得点も、清水は名古屋と引き分け

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[5.7 J1第10節 名古屋1-1清水 瑞穂陸]

 清水エスパルスは名古屋と対戦し、1-1で引き分けた。FWアレックスのJ初得点で同点に追いついたが、逆転はかなわなかった。

 今季東京Vから加入したFW高木俊幸が左サイドで初先発。これによって、4-3-3システムの3トップには右から21歳のFW大前元紀、22歳のFW伊藤翔、左に20歳の高木と若い選手が並んだ。また前節の広島戦(0-1)で負傷したDF平岡康裕に代わって、DF岩下敬輔が先発した。

 早い時間に先制点を奪われた。前半8分、右サイドを駆け上がってきたFW永井謙佑のスピードについていくことができず、ゴールライン際からクロスを許すと、FW玉田圭司に頭で合わされ失点を喫した。それでも同18分、GK楢崎正剛がクリアミス。PA内に流れたボールを拾った大前が右足を一閃。GKに阻まれたが、こぼれをアレックスが右足シュート。同点に追いついた。

 その後も高木や伊藤を起点に相手ゴールへ襲い掛かる。後半5分にはカウンターのチャンスに高木が抜け出し、PA手前からミドルシュートを打ったが、GKに止められた。同16分には左サイドでキープした高木から、ラストパスを受けた伊藤がシュートを狙ったが、DFに阻まれた。その後も得点は奪えず。高木はチーム最多の6本のシュートを放つも、J1初得点を挙げることはできないまま、後半ロスタイムに交代した。前節に続いてフル出場した伊藤も不発に終わり、今季初得点はお預けとなった。

 引き分けに終わったが、試合後のテレビインタビューでアフシン・ゴトビ監督は「まだJ1でプレーして間もない若い選手は時間がかかるし、これから自信をつけることも必要。でも今日の試合の中では翔(伊藤)も高木も2人ともいいパフォーマンスをしてくれた」と前線でチャンスに絡んだ2人を称えていた。昨季の主力が大幅に抜け、チームは一気に若返った。これで3戦連続勝ち無しとなり、1勝2敗2分と十分な成績を残せているとはいえないが、新生・清水の片鱗を見せた試合となったことは確かだ。

(文 片岡涼)

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