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長沢ゴールで熊本が3試合ぶり白星、札幌は今季3敗目

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[5.8 J2第11節 熊本1-0札幌 熊本]

 ロアッソ熊本はFW長沢駿の今季2得点目のゴールでコンサドーレ札幌に1-0で勝利した。開幕2連勝後、勝てない試合が続いていたため、3試合ぶりの勝ち点3獲得となった。また、前節で今季初白星を獲得した札幌は、連勝することはできずに今季3敗目を喫した。

 今季、期待の新戦力として神戸から加入するも、左足首痛で離脱していたMFエジミウソンが移籍後初の先発出場を果たした。それに伴い、システムも前節の中盤がダイヤモンドの4-4-2から、ダブルボランチを置く4-2-3-1へ変更した。GKは南雄太、DFラインは右から市村篤司、廣井友信、矢野大輔、チョ・ソンジン。ダブルボランチはエジミウソンと原田拓が務め、トップ下に仲間隼斗、右に武富孝介、左に片山奨典。1トップは長沢が入った。

 前半41分に決勝点が生まれた。カウンターのチャンスに武富が抜け出し、ハーフウェーラインからPA手前までドリブルで仕掛け、最後は目前のDF4枚を引きつけて、右から走りこんできた長沢にラストパス。長沢がGKとの1対1にも落ち着いて、ゴール左隅に決勝点を決めた。

 試合後のテレビインタビューで長沢は「日頃から仲の良いタケ(武富)からのパスだったので、決めてやりたいと思いました」と得点シーンを振り返った。長沢にとっては、これが3試合ぶりのゴールとなる。前々節の草津戦(0-1)と前節の北九州戦(0-0)では、不発に終わり、チームも零封で勝利を手にすることができなかった。だからこそ、この日の試合では「草津戦でも北九州戦でも点を取れなくて、自分に腹が立ったし、今日は絶対に決めてやろうと思ってた。その通りになって良かった」と安堵の表情をみせた。

 また、得点にはつながらなかったがエジミウソンは前線から積極的にゴールを狙った。前半25分には仲間のロングパスを受けた片山がマイナスの左クロス。エジミウソンがシュートを放ったがGKに止められた。後半に入っても、果敢にミドルシュートを狙い、故障明けにも関わらず90分間のフル出場。移籍後初出場で、勝利に貢献した助っ人MFは、試合後「ピッチに戻れたことが嬉しかった」と白い歯をこぼした。

(文 片岡涼)

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