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阿部、ハーフナー、松橋!!3発決めた甲府が昨季王者・名古屋を下し、4季ぶりJ1白星

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[5.15 J1第11節 甲府3-1名古屋 中銀スタ]

 ヴァンフォーレ甲府が昨季王者の名古屋に3-1で勝利し、4年ぶりのJ1白星を手に入れた。開幕戦から5戦勝ちなし(3分2敗)だったが6試合目にして、ようやく今季初勝利。1戦1得点の試合が続いていたがFW阿部吉朗、FWハーフナー・マイク、FW松橋優のFW陣が揃い踏み。今季最多の3得点を挙げた。

 試合後のテレビインタビューで2戦連続のゴールを決めたハーフナーは「点が取れて良かった。これがホーム初勝利になるので」と笑顔。「毎試合みんなで勝とうと頑張っていたし、いつか努力は実を結ぶと思っていた」と昨年11月14日の栃木戦(2-0)以来、実に182日ぶりとなる勝利を喜んだ。

 前半27分、MF永里源気からのロングボールを右サイドに抜け出したMF内田智也が頭で折り返すと、最後はゴール正面から阿部が右足でダイレクトボレーを突き刺し、先制した。しかし、リードしたのも束の間、同39分にMF藤本淳吾に直接FKを決められて、ゲームは振り出しに戻された。

 再び試合が動いたのは後半26分だった、名古屋のDF増川隆洋が負傷交代。長身DFの抜けた相手守備陣の隙を突き、途中出場のMF片桐淳至が上げた右クロスにファーサイドでハーフナーが合わせた。胸トラップから左足でGKの頭上を越えるシュートを決め、再びリードに成功した。同29分には先制ゴールを決めた阿部が負傷交代するも、代わりに入った松橋が出場から4分後に結果を出した。同33分、この試合が移籍後、初出場初先発となったDF市川大祐の右クロスに松橋が頭で合わせて、ダメを押すゴールを決めた。同44分には最後の交代枠を使い、MF保坂一成に代えて、これが甲府でのデビュー戦となるDF犬塚友輔を投入。そのまま逃げ切った甲府が3-1で勝利を収めた。

 試合後のテレビインタビューで三浦俊也監督は「相手が連戦ということで厳しい状況できていたので、内心はここで勝たなくて、いつ勝つんだという思いはあった」と本音をこぼすも、「ずっと勝てなかったが、悲観的なことは少ない中で、ただ勝てていない状況だった。なかなか選手たちが自信をつけることができていなかったが、きょうはいい時間に点が取れたことが全て」と表情を緩ませた。

(文 片岡涼)

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