beacon

「ヒーローになるつもりで入った」、スーパーサブ小林が2度目の決勝点

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.15 J1第11節 川崎F3-2鹿島 等々力]

 ゴールだけを狙っていた。2-1の後半22分に投入された川崎フロンターレのFW小林悠が決勝点となるダメ押しゴールでチームを勝利に導いた。

「とどめを刺してこい」。相馬直樹監督の期待に応えた。後半33分、MF柴崎晃誠がカットしたボールがMF中村憲剛につながり、前を向く。「憲剛さんにパスが入るなっていうときに自分の前にはスペースがあった。あとはオフサイドだけを気を付けた」。中村からの絶妙なスルーパスに反応。滑り込みながら右足でGKの脇を抜き、ゴールに流し込んだ。

 鹿島の反撃に遭い、チームの流れが悪くなっている時間帯での投入だった。「チームもそうだけど、自分がゴールを決めたいと強く思っていた。ヒーローになるつもりで入った」。流れを変えるプレーではなく、ゴールで試合を決めるプレー。狙い通りの決勝点だった。

 3日の磐田戦(1-0)も後半33分から出場し、試合終了間際の後半45分にリーグ戦初ゴールとなる劇的な決勝点を決めた。「結果を出せたのは大きいし、出場時間も少しずつ長くなってきている。自分に自信を持ってやれているし、試合の中で慣れてきた。これまでは周りが見えていないところもあったけど、今は落ち着いてできるようになった」。川崎Fに誕生した貴重なスーパーサブ。大卒2年目の23歳が一戦一戦、進化を遂げている。

(取材・文 西山紘平)

TOP