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決勝アシストで義援金10万円を寄付、憲剛「数字を残せてホッとした」

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[5.15 J1第11節 川崎F3-2鹿島 等々力]

 決勝アシストが被災地支援の“アシスト”だ。全3得点を演出した川崎フロンターレのMF中村憲剛は2-1の後半33分、絶妙なスルーパスでFW小林悠の決勝点をアシストした。

 東日本大震災の影響で中断していたリーグ戦の再開を前に今季の公式戦全試合で1ゴールまたは1アシストを記録するごとに10万円を義援金に充てると発表。山形との開幕戦(2-0)で2点目をアシストしていた中村だが、その後はゴール、アシストともに記録できず。再開後5試合目で待望の初アシストとなった。

「ここまで何もしていなかったし、ホッとしました。プレッシャーがあったわけじゃないけど、言った以上は一つ数字を残せてホッとしたところもあります」。試合後はそう言って、照れ笑いを浮かべた。

 何よりもチームの勝利に直結するアシストだったことがうれしかった。「まずはチームの勝利が大きいし、それを義援金につなげたいと思っていた。自分が望んでいた形になった。これを続けていきたい」。チームを勝利に導くプレーが、結果として支援活動にもつながる。勝利のため、被災地のため。これからも憲剛はゴールを、アシストを狙っていく。

[写真]震災後初のアシストを記録したMF中村憲剛

(取材・文 西山紘平)

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