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浦和は4戦勝ちなしも原口が奮闘。2戦連発3得点で「今は元気のチーム。元気様さま」

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[5.15 J1第11節 浦和1-1C大阪 埼玉]
 浦和レッズは4戦未勝利と苦しんでいるが、U-22日本代表候補のFW原口元気は好調を維持している。0-0の前半8分、PA中央で柏木陽介が粘って落としたボールを原口が拾って仕掛けて右足を一閃。きっちりとゴールネットに突き刺した。
「勝ちたかったです。点が勝ちにつながったら嬉しかったけど、また勝てなくて、悔しさがある」
 前節の柏戦に続く2試合連続の今季3得点目。これはチームの得点ランクトップの数字だ。この日はいつものようにワイドに開くだけでなく、中央にも位置取るなど臨機応変に動いた。「中に入って、うまく言った部分がある」と原口。これまではサイドから長い距離をドリブルする場面が多かったが、持ち味の鋭いドリブルをゴール前で活かすよう、柏木らと話し合って心掛けたという。
 昨季はリーグ戦26試合2得点に終わったが、今季は早くも自己最多更新の3得点に到達。今やチームに欠かせない存在となっている。チームはサイドアタックを標榜しているが、原口は左FWとして開幕から怪我なく全試合に先発。ゴールだけでなく、攻撃全体にスパイスを利かせている。
 柏木も「いまは元気のチームになっている。元気がダメやったら、ダメ。もう元気様さまで、いつも“元気様”と呼ばして貰ってます」というほど。エースのエジミウソンが5戦不発の状況だけに、数字は際立つ。あとは白星につながれば、というところだ。
 あす16日からは、U-22日本代表候補の強化合宿に合流する。こちらでも、攻撃のキーマンとして期待される。ロンドン五輪に向けても、得点が取れているのはプラスとなる。原口は「自分のプレーをやるだけ。頑張るしかない」。チームが勝てないストレスはあるが、それをエネルギーに変えてU-22代表でも調子の良さを発揮するつもりだ。
[写真]先制点を決めた原口(24番)
(取材・文 近藤安弘)

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