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川崎Fが今季初の3発、移籍後初ゴールの山瀬「歯車がかみ合ってきた」

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[5.15 J1第11節 川崎F3-2鹿島 等々力]

 ついに攻撃陣が爆発した。川崎フロンターレは今季最多となる1試合3得点で、相馬直樹監督が現役時代プレーした古巣でもある鹿島に競り勝った。FWジュニーニョが今季初ゴール、MF山瀬功治が移籍後初ゴール。チームを勢い付ける勝ち点3となった。

 今季横浜FMから加入した山瀬は「もっと早いタイミングでサポーターの前で決められればよかったけど。ちょっと時間かかったけど、決められてよかった」と、ホームで決めた移籍後初ゴールを素直に喜んだ。

 開幕戦こそ山形に2-0で快勝したものの、リーグ再開後の4試合は1勝3敗。得点もわずか2と苦しんできた。「今までも惜しいシーンはあったし、あと一歩のところだった。少しずつ歯車がかみ合ってきたのかなと思う」。山瀬、MF柴崎晃誠、DF田中裕介の主力3人は新戦力。MF登里享平も今季からスタメンに定着した。指揮官も交代し、チームがかみ合うには時間も必要だった。

 MF中村憲剛は「連係のところは公式戦をやらないとよくならない。みんなモヤモヤしているところもあったと思うけど、徐々に良くなってきていたし、それが今日はいい形になった」と言う。1点目はセットプレー。2点目は高い位置でのインターセプトから速攻。3点目は相手が前がかりになったところでダメを押すカウンター。狙い通りの3得点だった。

「前の選手が点を取れるのは大きい。点を取って乗ってくれればチームも勢い付く。前の選手が点を取れるチームが強いチームだと思うから」と中村は胸を張る。ようやく目覚めた攻撃陣。川崎Fが反攻ののろしを上げた。

[写真]前半31分、移籍後初ゴールを決めたMF山瀬功治がFWジュニーニョ(右)らチームメイトと喜ぶ

(取材・文 西山紘平)

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