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李が不在の広島、開幕戦以来の無得点で今季初黒星

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[5.21 J1第12節 神戸1-0広島 ホームズ]

 開幕から6試合負けなし(3勝3分)のサンフレッチェ広島だったが神戸に0-1で敗れ、今季初の黒星を喫した。その結果、2位から5位へ転落。FW李忠成とDF森脇良太が出場停止となる中、代役を務めた選手たちが奮闘したが1点が奪えなかった。

 MF青山敏弘、DF水本裕貴を故障で欠く上に李と森脇が出場停止で不在。主力4選手を欠いた。システムは変わらず3-6-1を採用。GK西川周作、DFラインは右から森崎和幸、中島浩司、横竹翔が務め。ダブルボランチには今季初出場となるトミッチと初先発の丸谷拓也が入った。右サイドにはミキッチ、左には山岸智。トップ下にはムジリと高萩洋次郎が構えて、1トップは佐藤寿人が務めた。

 前半36分、MF田中英雄にミドルシュートを決められて、失点を喫した。同44分には山岸が負傷し、MF服部公太と交代というアクシデント。それでもベテランの服部は問題なくプレーしてみせる。同45分にはムジリのパスに左サイドを抜け出した佐藤がシュートを放ったが、枠を外れた。

 1点を追う後半は幾度もチャンスをつくるがゴール前での精度を欠き、得点につながらない。後半3分には、ムジリの右クロスを受けたトミッチがシュートを打つがGKに止められた。同38分にはドリブル突破を仕掛けたミキッチがPA内でFW都倉賢に倒されるが、ノーホイッスル。その後は決定的なチャンスもつくれないまま試合は終了し、今季初の黒星を喫した。

 試合後、ペトロヴィッチ監督は「同点、逆転にするチャンスはあったが、最後のシュート精度やラストパスの精度が良くなかった」と試合を振り返った。開幕戦の仙台戦(0-0)以来の無得点。前節(3-2)では2得点1アシストの活躍をみせたエースFW李の不在がそのまま結果に響く形となってしまった。

(文 片岡涼)

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