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愛媛が栃木に逆転勝利、5試合ぶりの白星獲得

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[5.22 J2第13節 栃木1-2愛媛 栃木グ]
 
 愛媛FCがFW齋藤学とDF吉弘充志のゴールで、2位栃木SCに2-1の逆転勝利を収め、5試合ぶりの白星を手に入れた。

 アンラッキーな失点で試合はスタートした。前半12分、栃木のDF那須川将大がゴールまで約35mの距離から放った左クロスがそのままゴールへ吸い込まれ、先制を許してしまった。しかし後半8分、今季横浜FMから加入した齋藤が仕事を果たす。ゴール正面から強引にドリブル突破。トップスピードでPA内へ持ち込むと、DFをかわして右足を振りぬいた。

 齋藤は試合後のテレビインタビューで「それまで全くボールに触れていなくて、消えていたので」と苦笑い。それでも「イメージ通りのシュートでした」とチーム最多となる今季3得点目のゴールに胸を張った。

 そして、逆転弾が生まれたのは試合終了間際の後半45分だった。FW小笠原侑生の右クロスにDF吉弘充志がしっかりと右足で合わせた。吉弘は開幕前の2月に左腓腹筋肉離れで全治6週間の故障を負い、今季は出遅れていた。前々節の湘南戦(1-1)、前節の徳島戦(0-1)でようやく先発を果たしたが、この日はベンチスタート。後半37分から出場すると、値千金のゴールを決めた。

 吉弘は「絶対に(ゴールを)取ってやろうと思っていた。逆転ゴールを決めることができて良かった」と試合後のテレビインタビューで笑顔。「最後まで守りきれての勝利なので、みんなで勝ち取ったものだと思います」と話した。

 一方、敗れた栃木は、これで前節の大分戦(0-1)に続いて連敗となってしまった。開幕からの5試合では4勝1分と好調なスタートを切り、前々節終了時点では首位に立っていたが失速。無得点で終わった前節から課題を克服することはできず、ラッキーな形で先制したが守りきることはできなかった。

(文 片岡涼)

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