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磐田はわずか2本しかシュート打てず、スコアレスドロー

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[5.28 J1第13節 清水0-0磐田 アウスタ]

 ジュビロ磐田と清水の静岡ダービーはスコアレスドローに終わった。最近3試合で11得点と絶好調の磐田だったが、前節の福岡戦(4-1)で2得点の活躍をみせた日本代表FW前田遼一がシュート0本に終わるなど、攻撃陣が不発。チームとして試合を通してのシュートは2本にとどまり、4試合ぶりの無得点で試合を終えた。

 柳下正明監督は試合後のテレビインタビューで「ほとんど自分たちの流れでサッカーができなかった」と苦々しく語った。第10節の山形戦(4-0)、第11節の仙台戦(3-3)、そして前節の福岡戦(4-1)と大量得点を奪ってきたが、この日は1点が遠かった。

 90分間を通じて放ったシュートはわずか2本。前半5分、PA外に出ていた相手GKのキックミスから、こぼれを拾ったMF山田大記がPA外からミドルシュート。無人のゴールへ流れるかと思われたがゴール直前でDF岩下敬輔に阻まれた。同24分には山田が左サイドからドリブル突破。マイナスのクロスを受けたU-22代表のFW山崎亮平が左足でシュートを狙ったが枠を外れた。ここ3試合連続でゴールを決めている山崎もシュート1本にとどまった。

 後半はシュートさえ打てず、45分間沈黙。後半18分には、相手スローインからのこぼれを相手陣内深い位置で奪った前田がPA内へドリブル突破。GK正面、DF2枚に挟まれながらも豪快にシュートを決めた。しかし、トラップの際にハンドがあったとしてファウルの判定。ゴールを奪うことはできない。なんとか状況を打開しようと、後半33分には山崎に代わってFWジウシーニョを入れるがリズムを変えることはできず。0-0のまま試合は終了した。

 指揮官は「流れをつかめないなかでも勝ち点1を取れたことは前向きに捉えたい」とコメント。ダービーで勝てずに引き分けたことは悔やまれるが、わずか2本のシュートに押さえ込まれながらも、勝ち点1を手にし、これで4戦負けなし(2勝2分)となった。今季の負け試合はいまだに川崎F戦(0-1)の1試合のみ。ここまでの8試合を3勝4分1敗で4位につけている。次節、王者・名古屋から勝ち点3を奪い、再び勢いを取り戻したい。

(文 片岡涼)

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