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清水は6戦ぶり無失点もゴールが決めれず、静岡ダービーは引き分け

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[5.28 J1第13節 清水0-0磐田 アウスタ]

 清水エスパルスは磐田と0-0で引き分け、前節の大宮戦(4-1)に続く今季初の連勝はならなかった。勝つことはできなかったが、守備陣の奮闘もあり、6試合ぶりの無失点で試合を終え、勝ち点1を手に入れた。

 前節で3試合ぶりの先発起用され、2戦連発弾を含む2得点を決めたFW高原直泰がこの日も先発を果たした。序盤から前線の高原やFW高木俊幸、FW伊藤翔でチャンスをつくる。前半19分にはカウンターのチャンスに左サイドからドリブル突破を仕掛けた高木がミドルシュートを放つも、クロスバー上方へ大きく外れた。

 後半1分にはDF太田宏介の左クロスを伊藤が頭で流し、最後は走りこんだ高原が足を伸ばすがわずかに届かず。ゴールラインを割った。同39分にはMF小野伸二の浮き球パスを受けたMF枝村匠馬がシュートを放つが、枠を外れた。

 そして、試合後のテレビインタビューでアフシン・ゴトビ監督が「100%ハンドだった。VTRで見てみたい」と話したのが、後半41分のシーンだ。MF小林大悟の左クロスをFW大前元紀がPA内右からシュート。これがゴールライン上にいたMF那須大亮の腕に当たったように見えたが、ノーホイッスル。クリアボールは相手に拾われ、そのままプレーは流れた。「あれで私たちの方に流れが来ていたかもしれない」と指揮官は悔しい表情をみせた。結局ゴールは奪えずに0-0のドローで試合は終了した。

 連勝を飾れず、大勝した前節からの勢いが止まってしまったことは悔やまれる。しかし4月23日の福岡戦(1-0)以来、実に6試合ぶりとなる無失点。ここ最近の3試合で11得点と好調だった磐田の攻撃陣を完封したことは光明となる。

 ゴトビ監督は「試合にはやっぱりゴールが必要でした。今日は決めるべき場所で決めていれば勝てたと思う」と振り返ったが、そう捉えることができるのも安定した守備があったからこそ。前節は攻撃陣が結果を残し、今節は守備陣が奮闘をみせた。次節こそ攻守がともに結果を残し、勝ち点3を手にしたい。

(文 片岡涼)

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