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横浜FMは谷口の2戦連続弾で追いつくも、逆転ならず

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[5.28 J1第13節 仙台1-1横浜FM ユアスタ]

 3位横浜F・マリノスは2位・仙台に先制されるも、MF谷口博之の2戦連続弾で追いつき、1-1で引き分けた。勝ち点1差の仙台を上回ることはできなかったが、3位の座は守った。

 前半20分、左サイドを崩されると、最後はFW赤嶺真吾に頭で合わされて先制を許した。その後はFW渡邉千真とFW大黒将志の2トップと、トップ下の谷口が積極的に前線で仕掛けるが1点が奪えない。バイタルエリアを相手MF陣に消され、なかなかチャンスをつくれずに時間が過ぎていく。

 しかし後半24分、右サイドをDF小林祐三がドリブル突破。横パスを受けたMF中村俊輔が相手CB2人の間を狙った絶妙なクロスを入れると、谷口が頭で合わせて、同点弾を決めた。相手の手倉森誠監督も「あの1点を取られたところは、さすが中村俊輔というボールを入れられた」と舌を巻く、元日本代表10番のアシストで試合は振り出しに戻った。

 その後は途中出場のDFキム・クナン、FW長谷川アーリアジャスールらフレッシュな戦力が仕掛けていくが、相手守備陣を崩すことはできない。試合終了間際の後半44分には小林がMF兵藤慎剛とのワンツーからPA右から切れ込むも、DFに阻まれシュートまで持ち込めず。ここ4戦で11得点と好調な攻撃陣も1点を決めるにとどまり、1-1のまま試合は終了した。

 試合後のテレビインタビューで木村和司監督は「ブロックをつくられたときに崩すトレーニングはやってきたはずだったけど。今日は固さがあったね」と試合を振り返り、「先に点を取ると守備が堅くなっていく。負けないチームだなと思った」と今季負けなしの相手を称えていた。

(文 片岡涼) 

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