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東京Vはミスを連発しシュート5本……、小林「1試合で5本じゃダメ」

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[5.29 J2第14節 東京V0-0鳥取 国立]
 東京ヴェルディは自慢のショートパスがつなげず、攻撃を構築できなかった。パスミスが多く、バイタルエリアまで思うように仕掛けられない。シュートは5本のみ。出場停止が明けて先発したMF小林祐希は「相手(9本)よりシュートを打っていない。シュートを打たないとゴールは入らない。1試合で5本じゃダメ。自分もゴールを意識してプレーしないといけない」と嘆いた。
 試合前から激しい雨が降っていた。ボールがよく転がってパスが通るというプラス面もあるが、ドリブルが得意な選手が多い東京Vにおいては、そうとうも言いきれない。だが、小林は「雨とかは関係なくミスが多かった」という。DF福田健介は「自分たちのミスがすべて。スリッピーですけど、それは相手も同じ状況。むしろ芝は非常に良くてやりやすかった。自分たちからリズムを崩した」と反省した。
 この日は小林のほか、FW河野広貴が腰痛から3試合ぶりに先発復帰。攻撃センスの高い選手が帰ってきただけに、雨を差し引いても中盤をうまく作れなかったことは悔やまれるようだ。
 DF土屋征夫は、退席処分によるベンチ入り停止で不在だった川勝良一監督に代わり、「勝たないといけない試合。ミスが非常に多すぎ。あれだけミスが起これば全体的に良い場面は少なくなるのは当然。最後まであまりボールを保持することができず、逆に相手にボールを持たれる時間もあった」と苦言を呈した。
 2試合連続のドローで順位は12位と低迷しているが、これで5月は2勝3分と無敗。開幕から3連敗したことを思えば、復調しつつある。特に今年からコンビを組む土屋と深津康太のDFラインに安定感が出てきた。これで3試合連続無失点で、5月の5試合では4戦完封の1失点。あとは攻撃陣の活躍が待たれる。シュート1本に終わったFW平繁龍一は「攻撃陣が結果を残さないといけない」と6月反攻に闘志を燃やした。
(取材・文 近藤安弘)

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