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浦和はU-22代表・原口が執念のゴールを決めるも勝てず、ついに降格圏に転落

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[6.11 J1第14節 大宮2-2浦和 NACK]

 浦和レッズは0-2からFWエジミウソンのPKとU-22日本代表MF原口元気の今季4得点目となるゴールで同点に持ち込むも、逆転することはできなかった。7戦勝ちなし(4分3敗)と、ついに降格圏の16位に転落した。

 埼玉ダービーで最初のチャンスをつくったのは浦和だった。前半18分、MF鈴木啓太の右クロスにフリーのエジミウソンが頭で合わせたが枠を外れた。ビックチャンスを決めきれずに時間が過ぎると、前半37分、後半8分と失点を喫してしまった。

 しかし2点を追う展開で迎えた後半11分、原口の左クロスに飛び込んだMFマルシオ・リシャルデスがPA内でMF藤本主税に倒されてPKを獲得。これをエジミウソンが冷静にゴール左に決めて、1点を返した。エジミウソンの公式戦3戦連続弾で勢いづくと、ここで誰よりもゴールへの執念をみせたのは原口だった。

 後半33分、DF宇賀神友弥のパスに左サイドを抜け出し、ドリブルで相手DF2枚を鮮やかにかわす。ゴール前でバランスを崩すも、執念をみせて倒れこみながら左足で押し込んだ。グラウンダーのシュートはゴールネット右に吸い込まれ、2-2の同点弾が生まれた。原口の公式戦2戦連続ゴールで2点のビハインドを跳ね返すと、その後も逆転を狙って攻め込んだが、ゴールは生まれず。勝ち点1を分け合った。

 試合後のテレビインタビューでペトロヴィッチ監督は失点シーンについて「やってはいけないミスが続くと選手たちを厳しい目で見なければいけなくなる」と話しながらも、「選手たちはハードワークを見せてくれたし、0-2から追いついた。2-2というのは満足いく結果」と前を向いた。しかし、これでチームはリーグ戦7試合勝ちなしで降格圏の16位に転落。さらには次節・広島戦以降はU-22代表に選出されているため、原口が最大4試合で不在の状況となる。若きエース不在と苦しい状況になるが、なんとか浮上を果たしたい。

(文 片岡涼)

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