beacon

緊急出場の西田が決勝点、カズが牽引し横浜FCが今季初の連勝

このエントリーをはてなブックマークに追加
[6.12 J2第16節 札幌0-2横浜FC 室蘭]

 横浜FCはアウェーでコンサドーレ札幌に2-0で快勝し、今季初の連勝を飾った。守っても4月30日の湘南戦(1-0)以来、7試合ぶりの無失点。一方、2連勝中だった札幌はわずかシュート2本に終わる完敗で、3試合ぶりの黒星を喫した。

 “ケガの巧妙”となった。横浜FCは後半17分にDF井手口正昭が負傷交代。代わってピッチに入ったFW西田剛が大仕事をやってのけた。出場から6分後の後半23分、右サイドからドリブルで中に切れ込み、左足を一閃。豪快ミドルをゴール右上に突き刺した。

「フリーだったので思い切って振り抜こうと思った。いいところに行ってくれた。先制点が大事だと思っていたので、それを決められてよかった」。今季待望の初ゴールが決勝点となった西田は会心の笑みを見せた。後半31分にはFWカイオがMF藤田祥史とのワンツーから左足ミドル。こちらも今季初ゴールで試合を決定付けた。

 2戦連続先発となったFW三浦知良が攻撃陣を引っ張った。セットプレーでは正確なキックで何度もチャンスを演出。前半24分には絶妙なヒールキックでカイオの決定的なシュートを引き出した。立ち上がりから試合を支配しながら、なかなか1点を奪えない展開だったが、緊急出場の西田がリズムを変え、チームを連勝に導いた。

 明日13日は岸野靖之監督の53歳の誕生日。試合後のインタビューで西田は「それは知らなかったですけど、勝利をプレゼントできてよかったです」とはにかんだ。シーズン前は昇格候補に挙げられながら開幕8試合で1勝1分6敗と大きく出遅れ、一時は19位タイにまで順位を落としていた横浜FC。前節の東京V戦(2-1)に続く2連勝で、反撃の狼煙を上げる完勝となった。

(文 西山紘平)

TOP