beacon

愛媛が2点のビハインド跳ね返し、後半に3得点!!大逆転劇で雨中の激戦制す

このエントリーをはてなブックマークに追加
[6.12 J2第16節 愛媛3-2鳥取 ニンスタ]

 愛媛FCが2点のビハインドから後半に3点を返してガイナーレ鳥取を3-2で下した。後半ロスタイムに劇的な逆転弾を決めたのは大卒ルーキーのDF前野貴徳だった。

 2-2に追いついて迎えた後半ロスタイム1分、PA内正面でFWジョジマールがDF3枚を引き付けてボールキープ。左サイドに流したボールを前野が拾ってドリブルで前進。思い切りよく左足を振りぬくと、決勝ゴールが決まった。激しい雨の影響で劣悪なピッチ状況のなか、最後まで諦めずに攻め続けた愛媛に軍配が挙がった。

 試合後のテレビインタビューで前野は「ずっとスタメンで使ってもらっていたのにアシストにも得点にも絡めていなかったので、きょうは良かった」と笑顔。今後へ向けて「連戦が続いていきますけど、しっかり戦いたい」と意気込んだ。愛媛の下部組織出身で立命館大へ進学。4年間を経て、地元・愛媛に戻ってきた。前野がホームで決めたプロ初ゴールは、チームに勝ち点3をもたらす値千金の得点となった。

 前半は苦しい戦いを強いられた。2点を追う展開で迎えた前半終了間際にはPKを獲得。1点を返す絶好のチャンスだったが、MF石井謙伍の蹴ったボールは無情にもクロスバーを叩いた。しかし、後半から果敢に攻め込むと一気に流れは愛媛に傾いた。後半21分にFW齋藤学のゴールで1点を返すと、同43分には右クロスからのこぼれを最後はMF内田健太が左足で叩き込み同点弾。直前のプレーで頭を切り、テーピングを巻いていた内田の「頭をケガしてイライラしていたので思い切りいきました」という気迫のゴールで2-2に追いついた。そして、終了間際のロスタイムには前野が決勝点。これで愛媛は4戦負けなし(3勝1分)となった。
 
 一方敗れた鳥取は、ここ3戦負けなし(1勝2分)と好調を維持していたが4戦ぶりの黒星を喫した。前半25分にFW実信憲明の左足のミドルシュートで先制。同32分にはMF小井手翔太の右クロスをFW阿部祐大朗が右足で押し込んだ。阿部の3年ぶりのJでのゴールで2点差にリードを広げたが、後半にまさかの3失点。悔しい敗戦となってしまった。

(文 片岡涼)

TOP