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横浜FM、大阪勢連破ならず

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[6・18 J1第16節 G大阪2-1横浜FM 万博]

 大阪勢連破を果たすことはできなかった。前節、後半36分の決勝ゴールでC大阪とのアウェー戦を制している横浜F・マリノスにとって、この日は2戦連続の大阪決戦。0-2の後半42分に交代出場のキム・クナンが追撃ゴールを決めて1点差としたが、追いつくことはできなかった。

 左足太もも負傷の大事をとってか、MF中村俊輔が先発を外れた横浜FMだが、前半4分、2列目から飛び出したMF谷口博之の右足シュートがゴールを捉える。6分には右サイドでキープしたFW小野裕二のクロスをFW大黒将志がヘディングシュート。そして8分には右サイドから小野が出したラストパスに飛び込んだMF狩野健太が、ゴール至近距離から決定的な右足シュートを放つ。

 主導権を握って攻め続けたアウェーチームにセカンドボールもこぼれ、試合の流れをつかんでいた。ところがセットプレーから痛恨の2失点。ただ、チームにとってそれ以上に痛かったのは決定力を欠いたことだった。

 横浜FMは前半34分、ペナルティーアーク外側で得たFKから狩野がクロスバー直撃の右足FK。後半開始からは前節のヒーロー、キム・クナンを前線へ入れ、同8分にはFW渡邉千真もピッチへ送り出した。G大阪を敵陣へと押し込み、小野のドリブルシュートや多用したロングボールからのチャンスなど攻め続けた。だがGKと1対1になるような場面もつくりながら、1点を奪うことができない。

 それでも後半42分にはCB栗原勇蔵がPAへ放り込んだボールが相手DFのミスを誘い、左サイドから谷口が出した折り返しをキム・クナンが右足アウトサイドで追撃ゴール。ようやく挙げた1点で勢いを増した横浜FMは栗原を前線に上げて同点を目指す。だが44分、カウンターから右サイドを抜け出した渡邉の右クロスを谷口が頭で合わたが、再三好守を見せるG大阪GK藤ヶ谷陽介のビッグセーブに阻まれ、追いつくことができなかった。木村和司監督は試合後のインタビューで「ビッグチャンスを決めていれば流れがこっちに来たと思うけど・・・・・・悔しいですね」。大阪勢連破という最高の結果を残すことはできなかったが、切り替えて次節、新潟とのホームゲームでの勝利から再スタートを切る。

(文 吉田太郎)

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