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G大阪攻撃陣が爆発!!今季最多4得点で首位・柏を撃破

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[6.22 J1第17節 柏2-4G大阪 柏]

 J1第17節は22日、各地で9試合を行い、日立柏サッカー場では柏レイソルガンバ大阪が対戦。柏は前半10分、FW田中順也の2戦連発となるゴールで先制したが、G大阪も同13分にMF遠藤保仁が同点ゴール。後半6分にFW平井将生の今季初ゴールで勝ち越すと、同17分にFWイ・グノ、同35分にはJ初ゴールとなるDF下平匠のダメ押し弾で4-2とし、激しい打ち合いを制した。首位・柏は今季最多の4失点を喫し、ホーム2連敗となった。

 柏は前節の福岡戦(2-0)と同じ先発メンバーで、システムは4-2-3-1を採用した。U-22日本代表で不在のDF酒井宏樹に代わってDF村上佑介が右SBに入り、2列目は右からMF茨田陽生、MFレアンドロ・ドミンゲス、FW田中順也と並び、1トップはFW北嶋秀朗が務めた。
 G大阪は前節の横浜FM戦(2-1)でMF明神智和が負傷離脱。FWイ・グノが3試合ぶりに先発復帰し、MF武井択也がボランチに入った。
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 試合は立ち上がりから互いに攻め合う激しい展開となった。G大阪は前半3分、オーバーラップしたDF加地亮がイ・グノからパスを受け、PA内に進入。こぼれ球をFW平井将生が蹴り込んでゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定だった。同5分にはMF宇佐美貴史のヒールパスから平井がドリブルで仕掛け、PA内でDF近藤直也に倒されるもノーファウル。柏も負けじと前半9分、茨田の右クロスにニアサイドへ飛び込んだ北嶋がダイビングヘッドで合わせたが、GKの好守に阻まれた。

 このプレーで獲得したCKから柏が先制に成功する。前半10分、レアンドロの右CKがファーサイドに流れると、待ち構えていた田中が左足を振り抜くダイレクトボレー。豪快な一撃がゴール右隅に突き刺さった。

 ところが、先制点から3分後の前半13分、G大阪があっさりと試合を振り出しに戻す。PA内正面で宇佐美からパスを受けたMF遠藤保仁はキックフェイントでボールを右に運び、DFのチェックをかわすと、右足を一閃。これがゴール右上隅に吸い込まれ、1-1の同点に追い付いた。

 試合はさらに激しさを増し、両チームが立て続けにシュートチャンスをつくる。柏は前半16分、左サイドの田中からのアーリークロスを北嶋が右足ダイレクトボレーで狙うもゴール右へ。同20分には村上の右クロスにまたも北嶋が合わせたが、シュートはDF中澤聡太のブロックに阻まれた。

 G大阪は前半22分、宇佐美が左サイドからカットインし、右足でミドルシュート。柏も同25分、茨田が右足ミドルを狙うが、惜しくもゴール右へ。互いにチャンスはありながら2点目を奪えなかった。G大阪は前半39分、左サイドのFKから遠藤が相手の裏をかき、ゴール前へのクロスではなく、低いボールで右サイドへサイドチェンジ。フリーでボールを受けた宇佐美が折り返すと、ゴール前でフリーのイ・グノが右足で狙ったが、シュートは枠を捉え切れず、1-1で前半を折り返した。

 勝ち越しに成功したのはG大阪だった。後半6分、左クロスが逆サイドに流れると、ゴールライン際で遠藤がボールに追い付き、加地に戻す。加地はPA外から思い切って左足でシュートを狙うと、ゴール前の混戦からこぼれ球を平井が押し込んだ。

 平井の今季初ゴールで2-1と逆転に成功したG大阪は後半17分、遠藤からラストパスを受けたイ・グノがPA内右の角度のない位置から右足でニアサイドを破り、3-1。2トップの連続ゴールで一気にリードを広げた。

 柏は後半21分、北嶋とMF大谷秀和に代えてFW工藤壮人、MF兵働昭弘を投入。茨田がボランチに下がり、2列目にレアンドロと兵働が入ると、前線では田中と工藤が2トップを組む4-4-2にシステムも変更した。すると直後の22分、茨田から横パスを受けたレアンドロがPA外から右足を振り抜き、GKの逆を突いてゴールネットを揺らす。2-3。1点差に追い上げ、さらに攻勢を強めたが、同24分、兵働のスルーパスに抜け出した工藤のシュートはGKの好セーブに阻まれた。

 柏は後半29分、DFジョルジ・ワグネルに代えてDF橋本和を投入し、最後のカードを切る。一方のG大阪は同30分、イ・グノに代わってDF内田達也が入り、3ボランチ気味にシステムを変更した。

 試合を決めたのは意外な“伏兵”の一撃だった。G大阪は後半35分、左サイドをオーバーラップしたDF下平匠がPA外から思い切りよく左足を振り抜くと、目の覚めるようなロングシュートがゴール右上に吸い込まれた。下平のJ初ゴールがダメ押し点となり、G大阪が4-2で首位・柏を撃破。FWアドリアーノの中東移籍などに揺れるチーム状況の中、今季リーグ戦最多となる4得点で連勝を飾った。

(取材・文 西山紘平)

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