beacon

柏が甲府を下し首位キープ、レフティーコンビの活躍で今季最多4発!

このエントリーをはてなブックマークに追加
[6.25 J1第18節 甲府1-4柏 中銀スタ]
 柏レイソルが今季最多の4得点を奪って甲府に4-1勝利。勝ち点を28に伸ばして首位をキープした。エースFW北嶋秀朗とボランチのMF大谷秀和が疲労を考慮してベンチスタート。またGK菅野孝憲が23日の練習で左足首を負傷し、GK桐畑和繁がJ1初出場初先発という状況だったが、首位を快走するチームの底力を見せた。
 勝利に導いたのは“レフティーコンビ”だ。立ち上がり、甲府の徹底したプレスに苦戦していたが、前半29分にFW田中順也がスーパーシュートで先制点をもたらした。試合後のテレビインタビューで「暑い中で厳しい試合でしたけど、思い切りの良いシュートが出てくれてよかった。最近、シュートの調子が良かったので、チャンスがあったら狙おうと思っていた」と振り返ったが、大胆に左足を振り抜いた。
 右サイドでFW工藤壮人のパスを受けると、少し中に仕掛けて利き足の左足で強烈なミドルシュート。距離、コースともに簡単ではなかったが、弾丸シュートをゴール左に突き刺した。3試合連続ゴールで、若きストライカーが勢いに乗った。
 今度は前半34分、左サイドからDFジョルジ・ワグネルがクロス。ニアサイドで、この日が清水から加入後初先発となったMF兵働昭弘の頭をかすめてファーに流れたが、このボールにしっかりと田中が反応。左足で押し込み2-0リードをもたらした。柏は前半パスミスが目立ち、苦しい時間帯もあったが、若きストライカーの決定力で苦しい流れをせき止めた。
 柏は後半も攻撃の手を緩めない。もう一人のレフティーが世界レベルのFKで2点を加えた。後半16分、PA左付近で得たFKで、DFジョルジ・ワグネルが得意の左足を一閃。壁の上を越えて落ちるボールでゴール左に突き刺した。そして同37分には、PA右付近で得たFKに、再びワグネルがキッカーを務め、再び壁の上を射抜いて落とすボールを蹴り込み、ゴール右に突き刺した。
 ワグネルはDFながらこれで今季通算5得点目。ブラジルの名門サンパウロなどでプレーした実力を見せつけた。田中は3試合連続の8得点目で、名古屋FW玉田圭司とともに得点ランク2位に浮上した。田中は最近6試合で7得点と“確変中”。「試合前から高いモチベーションだった。常に点を取る気持ちで全力で取り組んでいる。常に得点を狙いっている」とメンタル面の充実がゴール量産につながっていることを明かした。
 前節22日のG大阪戦では今季最多の4失点で敗れたが、そのショックをあっさりと払拭し、アウェー戦通算100勝を大勝で飾った。今季は3敗しているが、まだ連敗はない。大崩れしないところが首位を快走する理由だ。次節は7月2日で敵地でC大阪と対戦する。北嶋も大谷も復帰する可能性があり、戦力がより整う。首位をしっかりとキープする。
(文 近藤安弘)

TOP