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名古屋、終了間際のまさかのPK献上で引き分け

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[6.25 J1第18節 名古屋1-1浦和 豊田]

 名古屋グランパスはMF磯村亮太の3戦連続弾で先制するも、後半ロスタイム8分に追いつかれ、浦和と1-1で引き分けた。

 悲劇のPK献上となってしまった。1点リードで迎えた後半ロスタイム4分、相手のロングボールをPA内手前でDF田中マルクス闘莉王が頭でクリア。こぼれがPA内にいたDF千代反田充の手に当たると、ハンドを取られた。ゴールマウスは負傷交代したGK楢崎正剛に代わって、GK高木義成が守っていたが、FWマゾーラに決められてしまった。終了間際の痛すぎる失点。つかみかけていた勝ち点3が目前で消えた。

 試合当日に帰国したためU-22代表FW永井謙佑が欠場。MFダニルソンは出場停止だった。前節からシステムを変えるとともに、今節は試合のなかでもシステム変更を行った。試合開始時は右から千代反田、闘莉王、増川隆洋の3バックを採用。試合途中から前節までの4-3-3システムに戻し、出場停止のダニルソンが務めていたアンカーの位置に闘莉王が入った。

 ダニルソン不在の影響はあったものの、大崩れすることなく試合を進める。そして前半ロスタイム1分に待望の先制点。FWケネディのポストプレーからワンツーの形でリターンパスを受けた磯村が右足を一閃。3戦連続弾となるゴールを決めた。後半に入っても果敢に攻め込み、後半7分には闘莉王がPA外左から直接FKを狙ったがクロスバーを叩いた。

 後半18分にはMF原一樹のシュートを正面で止めた楢崎が左手を痛めて負傷交代するアクシデントに見舞われる。そして追加点が奪えず、逃げ切りにかかった終了間際のロスタイムに悲劇が起きてしまった。

 試合後のテレビインタビューでストイコビッチ監督は「最後の(ハンドの)シーンについては何も言いたくありません」とコメント。「1-0で妥当な結果だったと思う。私たちは1-0に値する試合をした」とキッパリ話した。

(文 片岡涼)

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