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名古屋は先制されるも追いつきドロー、8戦負けなし

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[7.2 J1第2節 仙台1-1名古屋 ユアスタ]

 名古屋グランパスは敵地で仙台と対戦し、先制されるも追い付き、1-1で引き分けた。終盤の怒涛の反撃も実らず、前節の浦和戦(1-1)に続いて2戦連続ドローとなったが、これで8試合負けなし(4勝4分)となった。

 前節の試合中に故障した影響でGK楢崎正剛が欠場し、GK高木義成が今季初先発。名古屋は本来の4-3-3システムを採用し、出場停止明けで戻ってきたMFダニルソンがアンカーを務めた。また、3戦連発中のMF磯村亮太はベンチスタート。MFブルザノビッチが右MFの位置に入り、今季初先発を果たした。

 立ち上がりからチャンスをつくったが、ゴールネットを揺らすことはできない。前半10分、ブルザノビッチが左サイドから仕掛けて、FWケネディへ横パス。ケネディのシュートはGK林卓人に止められた。スコアは動かずに時間が過ぎる。そして前半終了間際の44分、カウンターから左サイドを押し込まれると、最後はMF梁勇基にシュートを決められ、先制点を奪われた。1点ビハインドで前半を折り返した。

 後半に入り、流れを変えたのはU-22日本代表FW永井謙佑だった。ロンドン五輪アジア2次予選があった影響で、名古屋での出場は5戦ぶりとなったが、1点を追う後半6分にブルザノビッチに代わって途中出場。両チームともに暑さで足が止まりかけた時間帯にピッチへ送られると、スピードを武器に相手陣内へ仕掛けていった。そして後半20分、永井が左サイドからスピードに乗ってドリブル突破。左クロスを入れると、ゴール前のケネディがヒールで流す。これがDF角田誠に当たり、オウンゴール。同点に追いついた。

 敵地で勝ち点3を狙う名古屋。後半38分、玉田に代えてDF千代反田充をピッチへ送り、闘莉王を前線へ上げてパワープレーに出た。終了間際には立て続けにチャンスをつくる。後半44分、闘莉王のスルーパスに抜け出した小川が右足でシュートを狙ったが林の好セーブに阻まれた。同45分には、増川のパスを受けた闘莉王が左サイドからシュートを放つもDFに阻まれる。こぼれを自ら狙ったが林の手に当たり、クロスバーを叩いた。跳ね返りをケネディが頭で叩くも、これはゴールネット上へ。波状攻撃もあと一歩及ばず、そのまま試合終了。勝ち点1を分け合った。

 試合後のテレビインタビューでストイコビッチ監督は「仙台よりも私たちの方がチャンピオンにふさわしいプレーをしたと思う」と悔しさをにじませながらも「これもサッカーの一部。次はきょうよりもいい運を使って勝ち点3を取りたい」と前を向いた。

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