[7.2 J2第19節 F東京3-0鳥取 味スタ]

　FC東京が破竹の5連勝で暫定2位に浮上した。暫定首位の栃木とは同勝ち点。シーズン当初は出遅れた昇格最有力候補が、いよいよ昇格レースの主役に躍り出てきた。

　後半14分、MF谷澤達也の素早いリスタートからMF羽生直剛が左クロスを送ると、FWロベルト・セザーが難なく合わせ、先制点を奪う。同22分には高い位置でインターセプトしたMF高橋秀人がフェイントでDFをかわし、自らフィニッシュ。PA外から豪快なミドルシュートを叩き込み、プロ初ゴールを決めた前節・岡山戦(2-0)に続く2戦連発弾で突き放した。

　2点のリードを奪い、危なげなく試合を進めるF東京は後半44分、MF大竹洋平の右CKにニアサイドへ走り込んだDF森重真人がヘディングでとらえ、3-0。森重の3戦連発となるゴールでダメを押した。

　開幕からの7試合はわずか4得点で2勝3分2敗と苦しんだが、ここに来て5連勝と波に乗ってきた。5連勝のうち4試合が無失点。攻撃陣も最近3試合で8得点と、ようやく本来の力が発揮され始めている。本拠地・味の素スタジアムでは今季初めて1試合2得点以上を記録。DF長友佑都(インテル)も観戦した試合で、F東京が完全復活の狼煙を上げた。