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[総理大臣杯]浜松大の快進撃ストップ、「1点取ったあとの失点が大きかった」

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[7.7 総理大臣杯・準決勝 中央大2-1浜松大 長居第2]

 浜松大の快進撃が決勝行きを前にストップした。準決勝の中央大戦。FW神谷嶺輔(4年=愛工大名電)のゴールで先制したものの、相手の早いリスタートから後手を踏み、痛恨のPK献上。これを決められて1-1に追いつかれると、7分後には逆転ゴールを決められた。その後の攻撃も実らずに1-2の敗戦。試合終了後、スタンドへ深々と挨拶すると、選手たちは涙を流した。

 長澤和明監督は「1点取ったあとの失点が大きかった」と試合を振り返る。前半17分にFW村松知輝(3年=帝京高)からのパスを受けた神谷がドリブルで持ち込み、自らシュート。先制に成功した。しかし喜んでいるうちに素早く中央大がリスタート。慌てた浜松大の選手たちはPA内でファウルを犯し、これがPKにつながった。「本来ならばレフェリーからの教育的な指導が欲しかったが、自分たちが舞い上がってしまって、誰もリスタートを警戒する選手がいなかったのは事実」。指揮官は渋い表情を浮かべた。

 無念の3位で大会を終えたが、今後へ向けて大きな自信につながったのは確かだ。昨冬の全日本大学選手権で長澤監督就任後、初の全国勝利を手にし、今大会では全国ベスト4。チームは確実に全国で戦えるチームへ成長を遂げてきた。なかでも、初戦と2回戦で2戦連発のゴールを決め、準決勝ではアシストを決めた村松は、全国レベルの試合で存分に力を発揮できることを改めて示した。監督は「やっぱり帝京高出身だから。名門でキャプテンをやっていただけあって、大舞台に強いし、さすがだね」と4強入りの殊勲者である村松を称えた。

「身体能力や体格さでは負けていたけど、サッカーはそれだけじゃないというところをアピールできたかな。悔しいけれど、天皇杯予選へ向けて気持ちを切り替えたい」と長澤監督は話した。東海学生リーグでは前期リーグを終え、昨季の全日本大学選手権準Vの中京大と静岡産業大の下、3位につけている。後期リーグでは、全国ベスト4入りの経験を糧に結果を残し、全国切符を勝ち取りたい。そして今大会の再現、それ以上のものを見せるつもりだ。

(取材・文 片岡涼)
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