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札幌が同期2トップで逆転勝ち、ホーム初ゴールの横野「自分も待ってた」

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[7.9 J2第20節 札幌3-1愛媛 札幌厚別]

 コンサドーレ札幌が“同期2トップ”の活躍で愛媛FCに3-1の逆転勝利を飾り、4試合ぶりの勝ち点3を手にした。愛媛は先制しながら2試合連続の逆転負けで4戦白星なし(1分3敗)となった。

 流れを変えたのはMF宮澤裕樹、FW横野純貴という同期入団の途中出場コンビだった。1-1の後半24分に投入された宮澤はボランチに入ったが、同34分、横野がピッチに入ると、システムを4-2-3-1から4-4-2に変更。前線には宮澤と横野が並んだ。

 すると、3分後の後半37分だった。宮澤から絶妙なスルーパスが通り、横野がゴール前に抜け出す。左サイド角度のない位置から左足を振り抜き、ニアサイドを破る豪快な勝ち越しゴール。さらに同43分、MF岡本賢明の左クロスを宮澤がGKと競り合うと、素早くこぼれ球に反応した横野が右足ボレーでゴールネットに叩き込み、3-1と試合を決定付けた。

 札幌U-18出身の横野と室蘭大谷高出身の宮澤はともに08年に入団した同期。「普段から仲がいいので。いいパスが来てよかった」と勝ち越し弾を振り返った横野はダメ押しゴールについても「(宮澤)裕樹が競ったときに絶対こぼれてくると思った。予測してました」と胸を張った。

 6月19日の岐阜戦(3-1)でプロ4年目にして初ゴールを決めた横野は今月2日の栃木戦(1-1)でも1得点したが、まだホームではゴールがなかった。サポーターが待ち望んでいたホーム初ゴールに「自分も待ってました」とはにかんだ21歳は試合後のヒーローインタビューで「子供のころからの夢だったお立ち台に立ててよかった。でも、これがスタートライン。これからもお立ち台に立ちたい」とさらなる活躍を誓っていた。

 前半9分に愛媛のMF石井謙伍に先制点を許した札幌だが、同32分にFW内村圭宏のゴールで試合を振り出しに戻した。今季序盤はケガに苦しんでいた内村にとって先発復帰2戦目で待望の今季初ゴール。「ケガでずっと離れていて、初ゴールが早くほしかったのでホッとしています。愛媛には絶対勝ちたかったし、点を取りたかった」と、古巣相手の一撃を素直に喜んだ。

 攻撃陣の活躍で4試合ぶりの勝利を飾った札幌はこれで5戦負けなし(2勝3分)。横野が「これからも点を取って、札幌のエースストライカーになりたい」と意気込めば、内村も「まだまだ(横野)純貴に負けるつもりはないので」と対抗する。FW陣の激しいポジション争いが、さらにチームを勢い付けそうだ。

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