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千真3戦連発&俊輔の決勝PKで逆転!!2位横浜FMが怒涛の4連勝

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[7.9 J1第3節 磐田1-2横浜FM ヤマハ]

 横浜F・マリノスが2試合連続の逆転勝利で怒涛の4連勝を飾った。柏も勝ったため首位奪取はならなかったが、MF谷口博之を出場停止、守護神のGK飯倉大樹を負傷で欠く中、6試合ぶり先発のFW渡邉千真の3戦連発となる同点弾、5試合ぶりに先発復帰したMF中村俊輔の決勝PKで、2連勝中のジュビロ磐田に競り勝った。

「順位とか連勝とかはそんなに意識していない。チームがどんどん形になってきている」。試合後のインタビューで中村は淡々と言った。自身が負傷で不在だった間に3連勝と調子を上げてきたチームの成長ぶりに手応えをつかんでいる。「先制点を取られて苦しい展開だったけど、今のチームは焦らないでできる。前半に追い付けてよかった」と、逆転勝利を振り返った。

 前半17分に先制点を取られても動じることはなかった。ダイヤモンド型でスタートした中盤をボックス型に変更。MF小野裕二がトップ下から右サイドに回り、右サイドで先発した中村がボランチに下がる。徐々に流れを引き寄せ、前半35分、右サイドから仕掛けたMF兵藤慎剛のパスを受けたDF小林祐三が絶妙なスルーパス。これを受けた渡邉がワントラップから右足を振り抜くと、シュートは左ポストを弾いてゴールマウスに吸い込まれた。

「最初からシュートの意識を持って、点を取りたいと思っていた。トラップしてすぐに打ったら、いいコースにいってくれた」。途中出場で2戦連発と結果を残し、この日が6試合ぶりの先発だった渡邉。「久しぶりの先発だったけど、ずっと先発で出たいと思っていたし、常に準備していた。勝ててよかった」と胸を張った。

 勝負を決めたのは中村の左足だ。後半6分、中村が自陣から正確なロングフィード。最終ラインの背後を取った小野がPA内にドリブルで仕掛けると、DF藤田義明に倒され、PKを獲得する。キッカーは中村、ゴールを守るのはGK川口能活。「GKが(川口)能活さんで、やりづらかったけど、タイミングを少し外せた。入ってよかった」と、鋭いキックでゴール右上に蹴り込んだ。

 前節・川崎F戦に続く2試合連続の2-1の逆転勝利。首位・柏を勝ち点1差でぴったりと追走している。「これからも勝ち続けて、サポーターと一緒に勝利を分かち合いたい」と中村。この勢いは本物だ。

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