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5戦ぶり復帰の中村が50m独走弾!!名古屋は9試合負けなし

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[7.9 J1第3節 神戸0-1名古屋 ホームズ]

 名古屋グランパスはMF中村直志の鮮やかな復帰弾でヴィッセル神戸を1-0で下した。2戦連続ドローのあとの3試合ぶりの勝ち点3。9試合負けなし(5勝4分)で暫定6位にまで順位も上げ、前年王者がじわじわと追い上げてきた。

 試合後のインタビューでストイコビッチ監督が「失点しなかったのが不思議なぐらい」と振り返ったとおり、後半は防戦一方だった。被シュート数は後半だけで13本。次々と訪れる絶体絶命のピンチも相手の決定力不足に救われ、GK高木義成の好セーブもあり、何とか耐え続けた。

 すると、後半39分、圧巻の一撃が勝ち点3をもたらした。何とか1点を取ろうと前がかりになる神戸に対し、自陣でボールを持った中村がドリブルで駆け上がる。ピッチ中央を約50m独走。相手のマークが来ないのを確認すると、PA外から思い切りよく右足を振り抜き、豪快なミドル弾をゴールネットに突き刺した。

「前半からみんなが動いてくれて、相手が疲れたところで前が空いたので思い切り打った」。今季初ゴールが値千金の決勝点。6月15日の新潟戦(4-0)で左ふくらはぎを肉離れし、戦線離脱していた中村はこの日、5試合ぶりのベンチ入りを果たした。出番がめぐってきたのは後半24分。約1ヵ月ぶりの復帰戦でピッチを駆け回った。

「(ケガで)チームに迷惑をかけていたので、今日出ることができてよかった。ここで勝つのと引き分けで帰るのとでは全然違う。今までの引き分けが生きてこないし、勝ててよかった」

 中村が負傷する新潟戦まで3連勝中だったチームはその後の4試合で1勝3分。負けてはいなかったが、勝ち切れない試合が続いた。背番号7の復帰とともに手にした勝ち点3。首位・柏とは勝ち点7差だが、消化試合は名古屋が1試合少ない。苦しみ抜いた試合で奪った白星は、王者の勝負強さが戻ってきたことを印象付けた。

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