レアンドロの華麗FKに北嶋の決勝弾、柏が広島に逆転勝ちで首位キープ!
[7.13 J1第4節 柏3-1広島 柏]
J1は13日、東日本大震災の影響で延期されていた第4節を行った。日立柏サッカー場では柏レイソルとサンフレッチェ広島が激突。首位の柏は開始7分にミス絡みでFW佐藤寿人に先制点を許したが、同10分にMFレアンドロ・ドミンゲスのゴールで同点とし、後半10分にはFW北嶋秀朗が逆転弾を決めるなど攻撃陣が奮闘し3-1で勝利。約1ヵ月ぶりの連勝で首位をキープした。広島は今季初の連敗となった。
柏は司令塔のレアンドロ・ドミンゲスが出場停止明けで先発。前節の仙台戦で決勝弾を決めたMF澤昌克も引き続き先発をつかんだ。4-4-2を採用しGKは菅野孝憲、DFラインは右から酒井宏樹、増嶋竜也、近藤直也、橋本和。ダブルボランチは栗澤僚一と大谷秀和が組み、2列目は右にレアンドロ、左に澤が入った。2トップは北嶋秀朗と田中順也が組んだ。
対する広島はリベロのDF森崎和幸が出場停止。そのうえ、ペドロヴッチ監督が怪我のため、遠征に参加できなかった。代わりに横内コーチが指揮を執った。システムはいつもの3-6-1でGKは西川周作、3バックは右から森脇良太、中島浩司、盛田剛平。ダブルボランチは青山敏弘と森崎浩司が組み、サイドハーフは右にミキッチ、左に山岸智が入った。トップ下はムジリと李忠成が務め、1トップは佐藤寿人が構えた。
開始7分、アウェーの広島がラッキーな形で先制に成功した。中盤で青山が前線にロングパス。これを柏DFがクリアしきれず、走り込んだ佐藤寿人がかっさらって仕掛け、左足でゴールネットに突き刺した。エースの今季5得点目で、広島が貴重なリードをつかんだ。
しかし、首位の柏は動じない。前半10分、司令塔の華麗な一振りで試合を振り出しに戻した。レアンドロ・ドミンゲスがPA正面やや右で倒されてFKを獲得。これを自らゴール右下に蹴り込み、GK西川の手を弾いて突き刺した。こちらも今季5得点目で、1-1の同点に導いた。
その後、柏が主導権を握る。前半15分、左CKのチャンスで、レアンドロのキックに近藤がニア飛び込んで頭を合わせる。これは惜しくも左ポストに当たり、跳ね返りを別の選手が詰めたが、決めきれなかった。ここから怒涛の攻撃が展開される。
柏は前半17分、PA右で北嶋がスルーパスに抜け出して右足を一閃。不運にもクロスバーに弾かれたが、追加点が奪えそうな空気が漂う。その1分後には、左サイドからのFKに、近藤が飛び込んでヘディングシュート。ゴール右隅を突き、枠をとらえていたが、こちらはGK西川のファインセーブに阻まれた。
広島は中盤で効果的なパスが回せず、前線でのタメも少ないため攻略の糸口が見つからない。それではと、前半25分には李忠成が右サイドをドリブル突破しミドルシュート。同27分には山岸が左サイドを佐藤とのワンツーでクロスを入れた。同39分にはムジリがミドルシュートで狙ったが、いずれもゴールにはならず。前半は結局、柏が主導権を握る中で1-1で折り返した。
後半、ともにメンバー変更はなくスタート。開始から10分、柏が逆転に成功した。左サイドから田中がロングボールを入れると、広島DFがヘディングクリアを失敗。ボールはPA内左にこぼれ、これを澤が拾い仕掛けようとしたが、GK西川が飛び出す。横に流れたボールを北嶋秀朗が拾って右足で押し込んだ。エースの7試合ぶりの今季通算6得点目で、2-1リードをつかんだ。
今季初の連敗は避けたい広島は後半16分、山岸に代えてMF服部公太を投入した。同20分、広島が好機を迎える。カウンターから右サイドに展開し、ミキッチが絶妙なクロス。これに李忠成が走り込んでドンピシャヘッド。柏サポーターから悲鳴が上がる中、入ったかと思われたが、GK菅野孝憲のスーパーセーブで弾き出された。
柏は後半33分、田中に代えてMF茨田陽生を投入。澤がFWに上がり、茨田は左MFに入った。同34分、酒井の右クロスを北嶋がPA内で受けて右足でシュート。これはDFに弾かれてしまった。この際、足をつらせた影響もあり、同37分に北嶋はFW工藤壮人と交代した。
広島はカウンターに勝機を見出す中、後半39分にチャンスを作った。左サイドから服部がクロスを入れ、これは流れたが、PA右で拾ったムジリが中央へ。李忠成が反応してシュートを放ち、GK菅野を射抜いたが、後方にいた柏DFが体を張ってブロックした。
柏は後半40分、澤に代えて兵働昭弘を投入。システムを4-5-1にし、1トップは工藤、左MFに兵働、トップ下に茨田、右MFにレアンドロという前線にシフトした。広島は同43分、ムジリに代えてFW山崎雅人を投入。ゴールを狙った。
広島は何とかゴールを奪おうとしたが、ロスタイムにカウンターに沈む。後半48分、柏は縦パスに工藤壮人が快足を生かして抜け出しGK西川と1対1に。落ち着いて右足を振り抜いて3点目を決めた。直後に試合終了。柏が3-1で約1ヵ月ぶりの連勝をつかんだ。
(取材・文 近藤安弘)
J1は13日、東日本大震災の影響で延期されていた第4節を行った。日立柏サッカー場では柏レイソルとサンフレッチェ広島が激突。首位の柏は開始7分にミス絡みでFW佐藤寿人に先制点を許したが、同10分にMFレアンドロ・ドミンゲスのゴールで同点とし、後半10分にはFW北嶋秀朗が逆転弾を決めるなど攻撃陣が奮闘し3-1で勝利。約1ヵ月ぶりの連勝で首位をキープした。広島は今季初の連敗となった。
柏は司令塔のレアンドロ・ドミンゲスが出場停止明けで先発。前節の仙台戦で決勝弾を決めたMF澤昌克も引き続き先発をつかんだ。4-4-2を採用しGKは菅野孝憲、DFラインは右から酒井宏樹、増嶋竜也、近藤直也、橋本和。ダブルボランチは栗澤僚一と大谷秀和が組み、2列目は右にレアンドロ、左に澤が入った。2トップは北嶋秀朗と田中順也が組んだ。
対する広島はリベロのDF森崎和幸が出場停止。そのうえ、ペドロヴッチ監督が怪我のため、遠征に参加できなかった。代わりに横内コーチが指揮を執った。システムはいつもの3-6-1でGKは西川周作、3バックは右から森脇良太、中島浩司、盛田剛平。ダブルボランチは青山敏弘と森崎浩司が組み、サイドハーフは右にミキッチ、左に山岸智が入った。トップ下はムジリと李忠成が務め、1トップは佐藤寿人が構えた。
開始7分、アウェーの広島がラッキーな形で先制に成功した。中盤で青山が前線にロングパス。これを柏DFがクリアしきれず、走り込んだ佐藤寿人がかっさらって仕掛け、左足でゴールネットに突き刺した。エースの今季5得点目で、広島が貴重なリードをつかんだ。
しかし、首位の柏は動じない。前半10分、司令塔の華麗な一振りで試合を振り出しに戻した。レアンドロ・ドミンゲスがPA正面やや右で倒されてFKを獲得。これを自らゴール右下に蹴り込み、GK西川の手を弾いて突き刺した。こちらも今季5得点目で、1-1の同点に導いた。
その後、柏が主導権を握る。前半15分、左CKのチャンスで、レアンドロのキックに近藤がニア飛び込んで頭を合わせる。これは惜しくも左ポストに当たり、跳ね返りを別の選手が詰めたが、決めきれなかった。ここから怒涛の攻撃が展開される。
柏は前半17分、PA右で北嶋がスルーパスに抜け出して右足を一閃。不運にもクロスバーに弾かれたが、追加点が奪えそうな空気が漂う。その1分後には、左サイドからのFKに、近藤が飛び込んでヘディングシュート。ゴール右隅を突き、枠をとらえていたが、こちらはGK西川のファインセーブに阻まれた。
広島は中盤で効果的なパスが回せず、前線でのタメも少ないため攻略の糸口が見つからない。それではと、前半25分には李忠成が右サイドをドリブル突破しミドルシュート。同27分には山岸が左サイドを佐藤とのワンツーでクロスを入れた。同39分にはムジリがミドルシュートで狙ったが、いずれもゴールにはならず。前半は結局、柏が主導権を握る中で1-1で折り返した。
後半、ともにメンバー変更はなくスタート。開始から10分、柏が逆転に成功した。左サイドから田中がロングボールを入れると、広島DFがヘディングクリアを失敗。ボールはPA内左にこぼれ、これを澤が拾い仕掛けようとしたが、GK西川が飛び出す。横に流れたボールを北嶋秀朗が拾って右足で押し込んだ。エースの7試合ぶりの今季通算6得点目で、2-1リードをつかんだ。
今季初の連敗は避けたい広島は後半16分、山岸に代えてMF服部公太を投入した。同20分、広島が好機を迎える。カウンターから右サイドに展開し、ミキッチが絶妙なクロス。これに李忠成が走り込んでドンピシャヘッド。柏サポーターから悲鳴が上がる中、入ったかと思われたが、GK菅野孝憲のスーパーセーブで弾き出された。
柏は後半33分、田中に代えてMF茨田陽生を投入。澤がFWに上がり、茨田は左MFに入った。同34分、酒井の右クロスを北嶋がPA内で受けて右足でシュート。これはDFに弾かれてしまった。この際、足をつらせた影響もあり、同37分に北嶋はFW工藤壮人と交代した。
広島はカウンターに勝機を見出す中、後半39分にチャンスを作った。左サイドから服部がクロスを入れ、これは流れたが、PA右で拾ったムジリが中央へ。李忠成が反応してシュートを放ち、GK菅野を射抜いたが、後方にいた柏DFが体を張ってブロックした。
柏は後半40分、澤に代えて兵働昭弘を投入。システムを4-5-1にし、1トップは工藤、左MFに兵働、トップ下に茨田、右MFにレアンドロという前線にシフトした。広島は同43分、ムジリに代えてFW山崎雅人を投入。ゴールを狙った。
広島は何とかゴールを奪おうとしたが、ロスタイムにカウンターに沈む。後半48分、柏は縦パスに工藤壮人が快足を生かして抜け出しGK西川と1対1に。落ち着いて右足を振り抜いて3点目を決めた。直後に試合終了。柏が3-1で約1ヵ月ぶりの連勝をつかんだ。
(取材・文 近藤安弘)
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