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横浜FM、ロスタイムV弾で5連勝

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[7・13 J1第4節 横浜FM2-1山形 ニッパ球]

 ファーストプレーとラストプレーをゴールへ結びつけた横浜F・マリノスが、劇的な勝利で連勝を5へ伸ばした。

 好調なチームは電光石火ともいえるゴールで先制点を奪った。横浜FMは試合開始15秒、MF谷口博之のスルーパスに抜け出したFW渡邉千真が4試合連発となる先制ゴールを右足で流し込む。今季ゴールを決めた試合では6連勝中というエースストライカーのゴールで横浜FMは幸先よくリードを奪った。

 だが、この後は完全に山形ペース。谷口のヘディングシュートやMF中村俊輔の左足シュートなどで突き放そうとしたが、相手に攻め込まれる時間帯が続く。相手の決定的なシュートがクロスバーを叩く幸運もあり、何とかリードを保ったまま前半を折り返した。ハーフタイムには木村和司監督から「1点取って終わりか? こんなゲームをしていたらお客さんは帰ってしまうぞ」と激しいゲキ。それでも展開は変わらず、後半12分に同点に追いつかれてしまう。

 横浜FMは後半18分にFW小野裕二とDFキム・クナンを同時投入。その後も山形の攻勢に苦しんだが、ロスタイムに劇的なドラマが待っていた。表示された4分のロスタイムが経過した50分、右CKを得た横浜FMはMF兵藤慎剛のキックにファーサイドのキム・クナンが頭で合わせる。これがGKの手を弾いてそのままゴールへと吸い込まれた。

 昨シーズン、山形に期限付き移籍していたキム・クナンの強烈な“恩返しゴール”。背番号5は試合後のインタビューで「山形だけには絶対に勝ちたいと思っていた。マリノスの力になれてうれしい」。止まりかけた連勝を劇的な勝利でつないだ横浜FM。3試合連続の1点差勝利を果たしたチームは、首位・柏の真後ろからプレッシャーをかけ続ける。

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