[7.17 J1第5節 磐田1-1浦和 エコパ]

　浦和レッズはMF柏木陽介の今季初ゴールで先制したものの、終盤にPKを決められ、1-1で引き分けた。これで6戦負けなし(2勝4分)となったが、今季初の連勝を逃すなど引き分けが大きく先行し、勝ちきれない試合が続いている。

　MFエスクデロ・セルヒオが10戦ぶりの先発出場を飾り、新外国人のFWデスポトビッチが加入後初のメンバー入りを果たした。前半29分、柏木が鮮やかな一撃で先制点を決める。DF高橋峻希のパスをPA外正面で受けると、ワントラップから左足を一閃。ゴール右隅へ向かったグラウンダーのボールは、GK川口能活の手をかすめながらもゴールネットへ吸い込まれた。柏木の今季初ゴールで幸先良く先制した。

　その後もチャンスをつくるが、追加点は奪えず、1-0で後半に折り返すと、後半20分にはFW高崎寛之に代わってデスポトビッチが登場。待望のJデビューを果たす。すると、同35分、カウンターから左サイドを抜け出したデスポトビッチが強烈なシュート。しかし、これは左ポストを叩き、惜しくもJ初ゴールとはならなかった。

　そのまま逃げ切りたい浦和だったが、終了間際の後半ロスタイム3分、ドリブルで仕掛けてきたFW前田遼一をDFスピラノビッチがPA内で倒してしまい、PKを献上。これを前田に沈められた。そのまま試合は1-1で終了し、勝ち点1を分け合った。

　試合後のテレビインタビューでペトロヴィッチ監督は「最後の15分ほどで早くボールを失いすぎた。それでも全体的に見たら、いい形でプレスを仕掛けてボールを奪い、いいサッカーをしていたと思う」と強調。「今までもいい試合をしてきて、8割以上主導権を握っているにも関わらず、運や質の面で勝ち点3を取ることができていないのは残念」とドローを悔やんだ。