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北嶋先制&レアンドロ3戦連発!!柏が鹿島に競り勝つ

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[7.23 J1第6節 柏2-1鹿島 国立]

 J1第6節は23日、各地で8試合を行い、国立競技場では柏レイソル鹿島アントラーズが対戦。柏は前半33分、FW北嶋秀朗のゴールで先制すると、後半12分にFW田代有三に同点ゴールを決められたが、同35分にMFレアンドロ・ドミンゲスが3戦連発弾となる決勝点を決め、2-1で競り勝った。

 柏は前節の川崎F戦(2-3)から先発4人を変更した。CBでDFパク・ドンヒョクが15試合ぶりに先発復帰し、左SBでは今季福岡から新加入したDF中島崇典が移籍後初出場初先発。中盤の左サイドでMFジョルジ・ワグネル、前線ではFW工藤壮人がそれぞれ4試合ぶりに先発した。
 鹿島は前節の仙台戦(3-0)と同じ先発メンバー。中盤ではMF小笠原満男とMF増田誓志がダブルボランチを組み、前線はFW興梠慎三とFW田代有三の2トップだった。
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 立ち上がりは鹿島がセカンドボールに対する反応の速さや球際の厳しさで柏を上回り、中盤を支配して試合の主導権を握った。前半3分、MF野沢拓也の直接FKはゴールのわずか左へ。同5分にはCKの流れから最後はDF中田浩二の左クロスにDF岩政大樹が頭で合わせたが、クロスバーの上へ外れた。

 試合のペースを握り、得意のセットプレーからチャンスをうかがう鹿島に対し、柏はなかなか中盤でボールをつなげず、押し込まれる時間が続いた。前半7分にはカウンターからMFレアンドロ・ドミンゲスが駆け上がり、自らフィニッシュまで持ち込んだが、シュートは枠を捉えられなかった。

 徐々に柏も盛り返し、試合はこう着状態に入る。中盤でのせめぎ合いが続き、互いになかなかシュートまで持ち込めない。0-0のまま時間が過ぎると、一瞬の“数的優位”を生かした柏が先制に成功した。

 鹿島のMFフェリペ・ガブリエルが腰を強打し、タッチライン横で治療を受けていたときだった。前半33分、柏はフェリペの抜けた右サイドでボールをつなぎ、レアンドロがアーリークロス。岩政の背後を取ったFW北嶋秀朗は胸トラップでボールを落とすと、GKとの1対1を冷静に右足で流し込んだ。北嶋の2試合ぶり今季7得点目で柏がリードを奪い、前半は1-0で折り返した。

 後半開始から両チームが動いた。柏はMF栗澤僚一に代えてMF茨田陽生、鹿島は興梠に代えてFW大迫勇也を投入した。

 後半の立ち上がり、両チームがビッグチャンスを迎える。柏は後半1分、右クロスから北嶋が強烈なヘディングシュートを放つもGKが好セーブ。その直後にもレアンドロの浮き球のスルーパスから最終ラインの背後を取った北嶋が決定機を迎えたが、シュートはゴール左に外れた。鹿島も同5分、野沢の右FKにフェリペが合わせたが、シュートはポストを直撃。互いに好機を生かせなかった。

 それでも後半12分、鹿島が得意のセットプレーから同点に追い付いた。左45度からのFK。野沢のキックに田代がGKに競り勝つ打点の高いヘディングで合わせ、ゴールネットを揺らした。

 田代の2戦連発となるゴールで1-1と試合を振り出しに戻すと、その後は再び鹿島ペースとなるが、ラストパスがあと一歩のところでかみ合わず、勝ち越しゴールを奪えない。柏は流れを変えようと、後半18分、工藤に代えてFW林陵平、同30分にはワグネルに代えてMF水野晃樹をピッチに送り込んだ。

 選手交代で攻撃が活性化された柏は徐々にボールポゼッションを高め、鹿島を押し込んでいく。すると後半35分、左SBの中島から鋭い縦パスをPA手前で受けたレアンドロが右足ワントラップでボールを前に置き、自らも反転。ノンステップから鋭い振りの右足ミドルをゴール左にねじ込んだ。

 レアンドロの3戦連発となる今季7点目で勝ち越しに成功した柏はその後の鹿島の反撃もかわし、2-1で勝利。前節の敗戦からしっかり立て直し、これで今季敗戦直後の5試合は5戦全勝。首位・横浜FMも勝ったため、首位奪回とはいかなかったが、2試合ぶりの勝ち点3を積み上げた。

(取材・文 西山紘平)

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