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横浜FMは5試合ぶりの完封勝ち、栗原「無失点で抑えられて良かった」

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[7.23 J1第6節 横浜FM1-0神戸 日産ス]

 横浜F・マリノスが1-0で勝利し首位をキープしたが、これが5試合ぶりの完封勝ちだった。神戸がカウンター一辺倒だった面はあるが、最後まで集中を切らさずに守り続けた。日本代表DF栗原勇蔵は「まあ、どんな楽な試合でも危ない場面はある。そこを何とかしのいで無失点で抑えられて良かった」と笑みをこぼした。

 神戸は前線から積極的にプレスをかけてボールを奪い、カウンターを狙ってきた。攻めこまれた回数は少なく、複数選手が連動して攻めてくる形ではなかったものの、FWポポのスピードは、一瞬にして形勢を変える力があった。「ちょっと走り合いみたいな感じになってきつかった。ポポに走られるとね」。栗原は最後まで集中を切らさずに対応していたことを明かした。幸い、この日の気候は涼しく「涼しかったからまだ良かった」と振り返った。

 “逃げ切りの方程式”も結果を出した。この日、後半20分からFW渡邉千真に代えてDFキム・クナンをFWで起用。同28分からはMF中村俊輔に代えてDF天野貴史を入れた。DF中澤佑二は「去年は、あれ(この交代策)で攻めろという感じだっだけど、クナンはキープできるし、天野は守備から入ってくれる。まだ改善の余地はあるけど、1-0で勝てたのは良かった」とチームの戦い方に自信を深めた様子だった。

「今日は危ない場面はなく、そんなにやられていない。みんなの守備に対する意識が高かった」と木村和司監督も5試合ぶりの無失点勝利を評価した。次戦は27日のナビスコ杯で、再び神戸と対戦する。この日のような勝ち方ができれば、前節17日には1-1ドローだった30日のリーグ戦・大宮戦(ホーム)でのリベンジにつながるはず。“未完成”ながらも首位に立つ横浜FMは、これからさらなる進歩を果たし“首位らしいチーム”に変貌するつもりだ。

(取材・文 近藤安弘)

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