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[総体]PK戦11人目で決着、立正大淞南が山梨学院との死闘を制す

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平成23年度全国高校総合体育大会「2011熱戦再来 北東北総体」サッカー競技(秋田)

[7・30 全国高校総体3回戦 立正大淞南2-2(PK10-9)山梨学院 仁賀保グリーンフィールド]

 立正大淞南(島根)が2-2からPK戦に突入した死闘を制し、2年連続の8強入りを決めた。09年度の全国選手権王者・山梨学院(山梨)は2年連続の3回戦敗退。0-2から追い付く粘りを見せ、PK戦も11人目までもつれ込んだが、最後に力尽きた。

 壮絶な一戦を制したのは立正大淞南だった。2-2のままもつれ込んだPK戦でも両チームが一歩も譲らず、キックを行ったのは両チーム合わせて22人。全選手が蹴り、最後は11人目で決着が付いた。

 5人目までは両チームが全員成功。6人目は互いに失敗し、7人目から10人目までは再び互いに全員がすべて決めた。9-9で迎えた11人目。山梨学院はキッカーを務めたU-18日本代表GK山田修平が失敗したのに対し、立正大淞南はDF高橋壮也が決め、10-9で激闘に終止符を打った。

 試合は0-0で折り返した後半から一気に激しさを増した。山梨学院は後半開始から股関節痛を抱えるU-18日本代表候補FW白崎凌兵を投入し、勝負に出る。しかし、均衡を破ったのは立正大淞南。後半11分、MF田路大樹からパスを受けたFW林大貴がドリブルで持ち込み、先制点を奪う。さらに2分後の13分、MF浦田雅之の浮き球のパスをMF隅田竜太が決め、2-0と突き放した。

 しかし、ここから高校ナンバー1FW・白崎が魅せる。失点直後の後半14分、MF木下伶耶のラストパスから追撃弾。背番号10の2戦連発ゴールで1点差に迫ると、同23分、中央をドリブル突破した白崎のパスから木下が決め、ついに同点に追い付いた。

 後半のシュート数は山梨学院の11本に対し、立正大淞南は3本。70分間を通じても17対5と、チャンスの数では山梨学院が上回っていた。しかし、逆転まではいかず、2-2のままPK戦で敗退。全国総体では初となるベスト8にわずかに及ばなかった。

 死闘を制した立正大淞南は8月1日の準々決勝で尚志(福島)と対戦する。初の4強入りを果たした昨年度の全国選手権に続く全国総体初の4強へ。死力を尽くしたこの日の勝利を次につなげ、冬に続いて夏も新たな歴史の1ページを刻む。

[写真]歓喜に沸く立正大淞南
(協力 高校サッカー年鑑)


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