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金井が決勝アシスト!東に続いて次は酒井と同世代の代表封じに意欲

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[7.30 J1第19節 横浜FM2-1大宮 日産ス]

 若武者が勝利に大きく貢献した。横浜F・マリノスのDF金井貢史が決勝点をアシストした。大宮戦の1-1の後半20分、左サイドでMF中村俊輔のパスをダイレクトで左足クロス。FW大黒将志のヘッド弾を導いた。

「ダイレクトで上げやすい良いボールが来ました。僕はただ上げただけ。大黒さんが決めてくれてよかったです」

 本人は謙遜したが、ボールは綺麗な弧を描いていた。3試合ぶりに先発復帰し、燃えていた。チームはこの試合までナビスコ杯を入れて8戦負けなしと絶好調だった。それだけに「自分が出て負けたと言われたくなかった。チームのいい流れを崩したくなかった」と金井。横浜FMは堅守が持ち味なだけに、金井は1対1でファイトすることを心がけ、攻守で集中して試合に挑んだ。

 何より、対面にはA代表候補にも選ばれているU-22日本代表のMF東慶悟がいた。学年は金井が一つ上だが、共に21歳の同世代。実績では先を行く後輩との決戦に負けられない想いがあった。

「代表に選ばれてて、同世代の中心的選手。いつも対面の選手には負けないようにと思っているけど、特に同世代なんで負けたくなかった。空回りしないように、いい緊張感を持って挑んだ」と金井。結果的に東をうまく封じ込めた。東はシュート0のまま後半18分に交代。金井の奮闘が大宮のキーマンの早期交代につながった。

 この日は、左SBのDF波戸康広が連戦を考慮されてベンチスタートだった。ベテランとの先発争いは続くが、くしくもこの日、右SBのDF小林祐三が右足首捻挫で負傷交代した。波戸が右に回り、金井が左SBで2戦連続で先発で出場する可能性が高まっている。金井は「チームの勝利に貢献するプラス、自分の色を出したい」と意気込む。

 何より、次戦8月6日の対戦相手は首位攻防戦となる柏で、どうしても出たい理由がある。「対面は酒井(宏樹)ですよね。向こうもU-22とかA代表候補に選ばれている。対戦が楽しみです。しっかりと抑えて、アシストなり、ゴールを決めてチームの勝利に貢献したいです」と金井は闘志を燃やした。東の次は酒井。ともに一学年下ながら先を走る“同世代の旗手”を抑え、自身の存在感を高める。

(取材・文 近藤安弘)

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