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[MOM463]立正大淞南FW林大貴(2年)_2年生ゴールハンターが勝負決める2発

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平成23年度全国高校総合体育大会「2011熱戦再来 北東北総体」サッカー競技(秋田)
[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.1 全国高校総体準々決勝 立正大淞南3-2尚志 男鹿総合運動公園陸上競技場]

「見てる人からはあまり? とか言われるときもあるけれど、きょうも訳分からんようなシュートを決めた。中学時代も試合でほとんど何もしてなかったけど、いつも点だけは取っていた。林は点が取れる。これがいい」と南健二監督が賞賛していたが、立正大淞南の2年生ストライカー、FW林大貴が2発でチームを初の4強へ導いた。

 この日の2ゴールはともに素晴らしい形のゴールという訳ではなかった。それでも相手の隙を確実に突いた1点目、体勢を崩しながらも強引に右足を振りぬいたシュートが相手守備陣の逆を取る形で決まった後半31分の決勝ゴールと、格好いい形ではなくても、“ゴールを呼び込む”力を十分に発揮した。「自分の武器は空中戦と決定力。FWは点取ることが仕事。自分が決めないとチームに迷惑がかかる。同点に追いつかれたときは一瞬焦ったけれど、また自分が点を取ればいいと思っていた」と林。後半30分に2-2に追いつかれた場面を平然と振り返った2年生FWは、自らの決勝ゴールが決まると右手を突き上げ、先輩たちと喜び合った。

 3回戦の山梨学院戦で決めた先制ゴールから2戦3発。この日も70分間存在感を見せ続けていた訳ではない。それでも打点の高いヘディングでロングボールをディフェンスラインの背後に落とし、チーム2点目につなげるなど、2年生で強豪の10番を背負うFWは期待に応える活躍をしている。「10番はプレッシャーだけど、いいように変えられるようにプレーしたい。あと2試合、もっともっと点を取れるように頑張る」。ゴールで存在感を示して信頼を勝ち取った。昨年は市立船橋の2年生FW和泉竜司が7得点を挙げてチームを日本一へ導いたが、同じようにゴールでチームを優勝させる。スペイン代表FWダビド・ビジャ(バルセロナ)に憧れる淞南のゴールハンターが目標の日本一へ、残り2試合どんな形でもゴールを連発する。
 
(取材・文 吉田太郎)

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