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メンバー発表会見直前の訃報…ザック、関塚監督が松田選手を悼む

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 沈痛な面持ちで会見が始まった。午後2時から予定されていた日本代表およびU-22日本代表メンバーの発表会見。その直前に届いた松田直樹氏の訃報に、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督、U-22日本代表の関塚隆監督、原博実技術委員長は神妙な表情で口を開いた。

 原委員長は会見の冒頭で「今でも信じられない。相手チームの監督として何回も戦ってきたが、その存在感の大きさは相手チームだったからこそ分かっているつもり。信じられない気持ちでいっぱいで、今でも信じられない。心からご冥福をお祈り申し上げたい」と述べた。

 ザッケローニ監督もメンバー発表に先立ち、「ご冥福をお祈り申し上げます。松田選手とは直接知り合うことはなかったが、昨年のJリーグでの活躍ぶりを見ていて、素晴らしいプレイヤーであることは分かっていた」とお悔やみの言葉を述べた。

 川崎Fの監督時代に松田選手と対戦してきた関塚監督は「マリノスの守備をリードしてきた選手。キャプテンシーも素晴らしく、フロンターレが点を取り切れなかったのも彼の力が大きかった。マリノスのパフォーマンスを支えてきた選手」と振り返り、「クラブでも日本代表でも、チームを牽引してきた選手。亡くなったことは非常に残念で、ご冥福をお祈りいたします」と述べた。

 原委員長は、日本サッカー協会として10日の韓国戦、U-22エジプト戦で試合前の黙とうや喪章などを検討していく考えを明らかにし、「先ほど連絡があったばかりで、調整はこれからだが、何かしらの形は取りたい」と話していた。

(取材・文 西山紘平)

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