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前田欠場の磐田は連敗、ルーキー金園が先制点も逆転負け

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[8.7 J1第20節 名古屋2-1磐田 瑞穂陸]

 エース不在のジュビロ磐田が1-2の逆転負けで2連敗を喫した。ナビスコ杯は2回戦進出を果たし、3日に行われたスルガ銀行チャンピオンシップではインデペンディエンテをPK戦の末に下し、国際タイトルを獲得したが、これでリーグ戦は4戦白星なし(2分2敗)となり、勝ち点を伸ばせずにいる。

 前半19分、FWジウシーニョからのパスを左足ワンタッチで前に運んだFW金園英学がPA内に切れ込み、左足でゴール右に流し込む。2試合ぶりの先発で4-2-3-1の1トップを務めた金園の今季8点目でリードを奪った。

 今季19試合すべてにフル出場していたFW前田遼一が左太腿裏肉離れで欠場。その“代役”を務める格好となった大卒ルーキーの先制点で勢いに乗りたかったが、「1点取ってからズルズル下がって、下がるだけで人を見てなくて、悪い守備をしていた」(柳下正明監督)。前半28分に追い付かれると、同31分、日本代表DF駒野友一の右クロスから決定機を迎えたジウシーニョのシュートもGKの好セーブに阻まれた。

 後半からFW荒田智之を投入し、システムも4-4-2に変更すると、後半3分、MF山本康裕の右クロスから荒田がヘディングシュート。同5分にも金園のパスから荒田がシュートを狙ったが、決め切れなかった。すると、同19分に荒田が右足を痛め、MF菅沼実と交代。後半立ち上がりは磐田ペースで試合が進んでいたが、思わぬアクシデントから流れが変わり、後半28分に決勝点を決められた。

 柳下監督は試合後のインタビューで「2点目を入れられる前は我々のリズムだったが、それがために前に前にいきすぎて、カウンターで失点した」と悔やんだ。前田のほか、FW山崎亮平も甲状腺機能亢進症のため離脱している。荒田も負傷離脱となれば、攻撃陣の駒不足は否めない。指揮官は「前からプレスをかけて守備をしてリズムをつくるスタイルはできている。暑くても、疲れていても、それをやらないといけない。下がって守備をしたらリズムが出ない」と課題を挙げていた。

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