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10ヵ月ぶり復帰の駒野「葛藤はあった」

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 昨年10月12日にソウルで行われた韓国戦で、相手選手のラフな接触で右上腕部を骨折、全治3ヵ月の重傷を負い、今回約10ヵ月ぶりに代表復帰を果たしたDF駒野友一(磐田)が、代表を離れていた間の複雑だった心境を吐露した。

「(骨折が癒えて)動きだしてから、足は問題なかったのだけど、腕が動かせないことで進めなかったのことがあった。ボールを使う部分で経過がうまくいかなかったので、葛藤はありました」

 当初は今年1月にあったアジア杯での復帰を目指していたが、リハビリが思ったように進まず、代表落ち。その後も3月のチャリティーマッチ、6月のキリン杯と連続で声がかからず、代表から大きく遠のいた形となった。

 それでも「チームのため、自分のためにやっていくことを考えていけば、どこかでそれが生かされる」と気持ちを新たにし、モチベーションを保ったという。

 韓国とはザックジャパンになってから1年間で3度目の対戦だ。
「相手は下がってブロックを作ってカウンターやセットプレーで、という戦いをしてくると思う。どうやって焦らずにやるか。僕もチームでの立場が上になってきたし、いろいろと引き締めてやっていきたい」

 自身3度目となるW杯へ向け、左右両SBをこなせるユーティリティープレイヤーは、因縁の韓国戦で意欲的に“リスタート”を切る。

(取材・文 矢内由美子)

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