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A代表初選出・清武にザックがマンツーマン指導、「自分の癖も言われた」

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 日本代表に初選出されたFW清武弘嗣(C大阪)がアルベルト・ザッケローニ監督からさっそくマンツーマン指導を受けた。今月1~3日に行われた代表候補合宿にも招集されていた清武だが、この日、海外組を含めた「日本代表」に初合流。「みんなうまいです。海外でやっている選手は体も強いし。特に? みんなっすね。みんな強いです」と、驚きと刺激の連続だった。

 練習後、ピッチに座ってストレッチをしていると、ザッケローニ監督が近寄り、約5分間、話し込んだ。「ポジション取りのこととかを言われました。今日の練習でのこともそうだし、今までのリーグ戦を見ての感想とか、パフォーマンスの感想を言われた」。指揮官の指摘は鋭いものばかりだったという。「パスコースを多くつくるように言われた。自分の動き方の癖も言われて、『そうだな』って思いました」と、“ザックの目”に驚きを隠さなかった。

 この日からU-22日本代表も10日のU-22エジプト代表戦に向けて札幌市内で合宿を開始した。9月にロンドン五輪アジア最終予選を控えるU-22代表にとっても大事な時期だが、ザッケローニ監督は「W杯3次予選でもやってくれるだけのポテンシャルを持っている」とA代表招集に踏み切った。

「ただ単にビックリしたし、でもうれしかった。集中してやろうと思う。学ぶことはたくさんあるし、しっかりやりたい」。U-22代表のことが気にならないわけではないが、A代表の一員として招集された以上、今はA代表に集中するだけだ。「フル代表の方が五輪よりピリピリしている。そういうピリピリ感が五輪チームにあれば、もっと強くなると思う」と言う。

 背番号は11に決まった。FW前田遼一(磐田)がケガで招集を見送られたこともあるが、指揮官の期待の表れでもあるだろう。練習後に報道陣から背番号のことを聞かれると、「11番なんですか?」と聞き返した。チームからはまだ言われていなかったようで、「(11番を)付けたことはないですね。11番のイメージ? カズさんとか播戸さんですかね」と目を丸くした。

「どの番号を付けても、日の丸を背負ったらしっかりやらないといけない」。目指すは韓国戦(10日、札幌ド)でのA代表デビュー。それがロンドン五輪を目指すU-22日本代表にもつながっていく。

(取材・文 西山紘平)

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