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ブンデス開幕戦でゴールの岡崎、勢いそのままに日韓戦へ

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 開幕戦ゴールの勢いをA代表につなげる。FW岡崎慎司(シュツットガルト)がいいイメージを持ったまま、日本代表に合流した。8日、札幌市内で合宿がスタート。ドイツから帰国したばかりだが、全体練習後もMF家長昭博と並んでランニングするなどコンディション調整に余念がなかった。

 6日に行われたブンデスリーガ開幕戦・シャルケ04戦(3-0)。2-0の後半34分から途中出場すると、同44分に右サイドからドリブルで中に切れ込み、左足の弾丸ミドルでダメを押した。「あれはちょっと出来過ぎ。でもあそこで仕掛けたことで生まれたゴール。もうちょっと巻くつもりだったけど、すっと振り抜けたので」。開幕戦ゴールは昨季第33節・ハノーファー戦、最終節・バイエルン戦に続き、シーズンをまたいでの3戦連発となった。

「今までなら、ドイツのピッチに滑っていたかもしれない。去年の疲れも取れたし、あれぐらいの位置なら狙える。スムーズにドリブルで体を前に出せた」と、移籍2シーズン目のさらなる爆発を予感させる一撃だった。

 昨季の2得点を含め、ドイツで記録したゴールは右足、左足、左足。岡崎の“代名詞”であるダイビングヘッドのように、頭でのゴールはまだない。「あれが自分の武器ではないので。クロスとかが増えれば、もっと怖さが出ると思う」。得意のヘディングでゴールが生まれるようになれば、目標の2ケタ得点も不可能ではない。

「正直、入ってよかった。これからにつながると思う。先発でも出たいですから」。7月15日のオーストリア合宿中に右足首を痛め、プレシーズンで出遅れた。同29日のドイツ国内杯もベンチ入りはしたものの出番なし。昨季は移籍後の12試合すべてに先発出場したが、今季は定位置奪回からのスタートを余儀なくされている。

 まずは開幕戦ゴールという結果を残し、最高の滑り出しとなったが、「チームからはコンディションを上げてくるように言われている」と、出遅れた分、まだまだ上積みはある。それだけに、10日の韓国戦(札幌ド)はザックジャパンにとっても、岡崎自身にとっても重要な意味を持つ。

「(海外組の中には)まだシーズンが始まる前の選手もいるし、コンディションのばらつきはある。いよいよW杯予選というのはまだないけど、それぞれ危機感はあると思う。みんなで団結していきたい」。9月に始まるW杯アジア3次予選前ラストマッチ。ブンデス開幕戦に続く“連発”でW杯予選へ、そして自身の欧州2シーズン目へ弾みを付けるつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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