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8/8A代表練習後の選手コメント

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 日本代表は8日、札幌市内に集合し、10日の韓国戦(札幌ド)に向けて合宿を開始した。
以下、練習後の選手コメント

●FW本田圭佑(CSKAモスクワ)
「代表は神聖な場所だし、当然みんなが緊張感を持って準備している。抜くところは抜く、締めるところは締めるというのがだんだんみんなに染み付いている」
―練習前にザッケローニ監督と話していたが?
「会ったときはいつも僕の状況を確認してくる。チームでやっている状況を話しながら、意志疎通は取れている」
―練習前に松田さんに黙とうを捧げていたが?
「自分は深い知り合いではなかったけど、本当に残念なことだと思うし、まだまだやり遂げたいことがたくさんあったと思う。周りがその意志を受け継いで次に生かせたらと思う。松田さんがやり遂げたかったことを周りがやり遂げることで、松田さんも報われるんじゃないかと思います」
―韓国戦に向けては?
「タフな試合になる。お互いに守備なら自陣のゴール前で、攻撃なら相手ゴール前で、差を見せられるかどうか。90分間、集中して戦わないと勝てない。常に勝ちにこだわっているし、今回は内容も求められている」

●FW香川真司(ドルトムント)
―半年ぶりの代表復帰となったが?
「久しぶりですけど、試合まで時間もないですし、コンディションを整えて、明日の最後の練習もしっかりやりたい」
―韓国戦のテーマは?
「やっぱり結果を求めて。ホームなので。親善試合だけど、結果と試合内容をチームとして確立して、しっかりやっていきたい。今まで積み上げてきたものをしっかりピッチで表現したい。メンバーも多くは変わってないですし、やることは分かっている。お互いに特徴をつかんで、攻撃的なサッカーをしたい」
―コンディションは?
「コンディションは順調に来ている。ただ、ハードなスケジュールなので、明日、明後日とコンディションだけをしっかり整えていければ」
―韓国はケガをした試合の相手でもあるが?
「ケガのことは特に何も思ってない。代表でしっかり結果を残したい」
―C大阪でチームメイトだった清武が初招集されたが?
「セレッソでも点を取っているし、両足で蹴れて、ハードワークもできる。技術的にも高いし、全然やれると思う。心配はない」
―個人的にどんな試合にしたい?
「もっともっと自分というものを表現していきたい。結果が一番だと思う」
―W杯予選を主力で迎えることになるが?
「W杯予選はちょっとは経験しているけど、自分にとっては未知の世界。厳しい試合になるのは、過去を見れば分かる。相手は格下とみられるけど、簡単ではない。しっかりとした準備をして、来月を迎えたい。そのためにも明後日の試合に勝って、予選に臨みたい」

●FW岡崎慎司(シュツットガルト)
―ブンデスリーガでは開幕戦でゴールを決めたが?
「あれはちょっと出来過ぎ。でもあそこで仕掛けたことで生まれたゴール。今までなら、ドイツのピッチに滑っていたかもしれないし、もうちょっと巻くつもりだったけど、すっと振り抜けたので。でも、あれが自分の武器ではないので。クロスとかが増えれば、もっと怖さが出ると思う。あれぐらいの位置なら狙えるし、スムーズにドリブルで体を前に出せた。正直、入ってよかった。これからにつながると思う。先発でも出たいですから」
―韓国戦はW杯予選前ラストマッチとなるが?
「(海外組の中には)まだシーズンが始まる前の選手もいるし、コンディションのばらつきはある。いよいよW杯予選というのはまだないけど、それぞれ危機感はあると思う。みんなで団結していきたい」

●FW清武弘嗣(C大阪)
―A代表初選出となったが?
「練習の機会もそんなにないし、試合も近いけど、どういうサッカーをするのか学べればいいと思う」
―U-22代表の試合もある中でA代表に招集されたが?
「ただ単にビックリしたし、でもうれしかった。集中してやろうと思う。学ぶことはたくさんあるし、しっかりやりたい」
―練習後にザッケローニ監督と話していたが?
「ポジション取りのこととかを言われました。今日の練習でのこともそうだし、今までのリーグ戦を見ての感想とか、パフォーマンスの感想を言われた。パスコースを多くつくるように言われた。自分の動き方の癖も言われて、『そうだな』って思いました」
―海外組とやるのは初めてだが?
「みんなうまいです。海外でやっている選手は体も強いし。特に? みんなっすね。みんな強いです」
―U-22代表とは雰囲気も違う?
「フル代表の方が五輪よりピリピリしている。そういうピリピリ感が五輪チームにあれば、もっと強くなると思う」
―背番号は11番になったが?
「11番なんですか? (11番を)付けたことはないですね」
―11番のイメージは?
「カズさんとか播戸さんですかね。どの番号を付けても、日の丸を背負ったらしっかりやらないといけない」

●MF遠藤保仁(G大阪)
―練習前に松田さんに黙とうを捧げていたが?
「このメンバーでは、代表で一緒にやっているのは僕ぐらいかもしれない。(04年の)アジア杯も一緒に戦ったし、同じ仲間として残念です。僕らにできるのは、魅力的なサッカーをすること、そしてマツさんの分までしっかり戦うこと。その思いを常に持って、代表でもクラブでもやっていきたい」
―韓国戦に向けては?
「準備期間は短いけど、3次予選前最後の試合。予選を経験している選手もそう多くはないけど、いい緊張感で、予選を想定して気持ちの入った試合をしたい。勝つことにこだわってやりたい。コンビネーションは計算できるし、細かいところを修正して。チャレンジしないと課題は出ないし、消極的なサッカーはしたくない」
―香川や駒野が久しぶりに復帰したが?
「(香川)真司はリーグが開幕してコンディションもよさそうだし、駒野もつい最近、対戦相手としてやっている。駒野は久しぶりだけど、経験豊富な選手なので何の心配もしていない。初めてやるのは清武くんぐらいかな。少しでも話していきたい」

●DF駒野友一(磐田)
「(骨折が癒えて)動き出してから、足は問題なくできるのに、腕が動かせないので進めなかったところがあって、葛藤はありました。走るのは大丈夫だったのですが、ボールを動かす部分で経過がうまくいかなくて」
―どこで気持ちを切り替えた?
「目標としてはアジア杯に間に合わせたかったのだが、間に合わなかったのでそこで区切りをつけた。Jの中でしっかりやっていくことが一番。そこが一番大事だと思ってやっていた」
―選ばれないのではという危惧を抱いたことは?
「今年に入ってからも呼ばれなかったので、どうかなと思ったときもあったけど、どういう状況であっても、チームのため、自分のためにやっていくことを考えて、そうすればそれがどこかで生かされると思った。それが今回こういう形になった」
―韓国のイメージは?
「下がってブロックをつくってカウンターやセットプレーで狙うということになると思う。どう焦らずにできるか。自分もチームで年齢的にも立場がだいぶ上になってきたので、引き締めてやりたい」
―古い話で恐縮だが、昨年のW杯でパラグアイのバルデスが何と声をかけてきたのかは聞いた?
「自分もあのときは周りの言葉も入って来なかったし、だれが来ていたのか分からなかった。映像を見てわかったくらいで…」
―彼はテレビインタビューで『頭を上げよう。君のせいじゃない。気落ちするな』と話しかけたと答えていた。
「そうだったんですか。知りませんでした。でも、ああやって気を遣ってくれたことはすごいことだと思う。もう遠いことでもありますが、今回、ここからリスタートという気持ちでやろうと思います」

●GK川島永嗣(リールス)
―ザッケローニ監督になって3度目の韓国戦だが?
「僕はケガで1試合出ていない(昨年10月の試合)が、今回は相手もW杯予選前最後の大事な試合だと思うし、アジア杯での結果(2-2、PK3-0で日本勝利)もあるだろうし、こういったハードなスケジュールの中でも本気で勝ちに来ると思う。僕らも今回は結果にこだわっていい形で終わらせたい」
―W杯予選のシミュレーションになる?
「前回のキリン杯は、チームとして、どうやってやっていくかをやることのできる大事な時間だった。今後は、W杯予選が始まれば急にパッと集まって試合をしないといけないケースが出てくると思うので、いいシミュレーションになるのではないかと思う」
―アジア杯の韓国戦はPK戦で止めまくった。いいイメージで試合に臨めるのでは?
「前回の試合だけで言えばもちろんそうだと思う。ただ、だからといって単純にポジティブに考えられることではない。やりがいのある相手だし、いい選手もどんどん出てきている。タフなゲームになると思う」
―今回はキリン杯と違い、4バックになりそうだが?
「自分自身は特に変わることはないが、3バックなど新しいことを試すのは、キリン杯のようなときじゃないとできないことだった。どんな状況でも、常に試合の中で自分たちで考えて対応できる能力も必要。アジア予選は常にうまくいくわけではないと思うので、対応しないといけないことが起きたときに、今までやってきたことが生きるのではないかと思う」
―ベルギーリーグ開幕2試合で2引き分け。1失点のみだが?
「自分としては去年1年間やって、相手の特徴もイメージしやすくなったし、チームメイトともどういう風にやらなければならないのかが分かってやれている。去年は開幕2週間前に(ベルギーに)行って、本当に見えない状況でやることが大きかったので、去年よりやりやすくなっている」
―今回はメンバーも変わったが?
「若い選手がどんどん出てきている。やはりゲームの中でしか感じられないことが出てくるので、ボール際のところなど、試合の中で詰めていきたい」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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