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新潟は浦和に11戦白星なし……4試合ぶり失点で連勝は3でストップ

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[8.14 J1第21節 新潟2-3 浦和 東北電ス]
 アルビレックス新潟は苦手の浦和を相手に、ついに堅守が崩壊して2-3で敗れた。千葉和彦菊地直哉のCBコンビで3試合連続の完封勝利中だったが、前半だけで2失点を喫して主導権を握られた。浦和とはこれで2006年7月の勝利を最後に2分9敗と11戦連続で白星から見放され、順位も抜かれて9位から13位に後退した。
「前半の戦いで、ウチの方が相手のプレッシャーに臆していた部分はあったかなと思います。その中で警戒、気を付けなければいけなかったセットプレー絡みから失点を2回繰り返してしまったのは、我々にとって痛かったと思います」。新潟によると、黒崎久志監督は試合の入りの悪さと、失点の仕方を悔やんだ。
 立ち上がりから浦和が積極的なプレスをかけてきた。そして前半8分、サイドチェンジからMF原口元気にドリブルで進入され、PA内でMF山田直輝とワンツーをされる形で、最後は原口に押し込まれた。前半38分の失点は、FKのこぼれ球を昨年までチームメイトだったDF永田充に決められた。いずれも警戒した形での失点となった。
「後半は、もう1度しっかりと入り直すように、次の1点が勝負だとハーフタイムに話をしました。入りの10分以内に1点を取ればこちらに状況が変わると話をした」
 後半9分にFWブルーノ・ロペスがPA内を突破しようとした際に、相手GKに倒されてPKを獲得。これをFWミシェウがきっちりと決めて1点差とした。黒崎監督が意図したような展開になるかと思われたが、またしても武器だったはずの守備陣が踏ん張れなかった。
 後半16分、FW田中達也に新潟にとって左サイドを崩され、ラストパスを通された。これをMF山田直輝に決められ1-3とされた。黒崎監督も「(早い時間に1点を返すという)その通りになったのですが、相手に3点目を奪われました。流れがウチに傾いていたところで、色々な状況はありましたが失点をしたことで苦しくなってしまいました」と嘆いた失点だった。
 それでも最後まで諦めずに闘い、後半ロスタイムにPKで1点を返したが、時すでに遅しだった。攻撃面も2得点はしたが、シュート数は8本と満足のいく数字ではなく、攻守の歯車が噛み合わない中での敗戦となった。浦和とはこれで11戦連続で白星なしで、3勝2分15敗。またしても苦手意識を払拭することができなった。次戦は8勝4分1敗と比較的相性の良い神戸と対戦する。うまく切り替えて戦いたい。

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