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前田不在も何の!磐田が“初物尽くし”の6得点で柏に完勝

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[8.14 J1第21節 磐田6-1柏 ヤマハ]
 ジュビロ磐田が2007年6月の甲府戦(アウェー)以来となる約4年ぶりの6得点で、前節首位の柏に完勝した。病気で離脱しているU-22日本代表FW山崎亮平に加え、日本代表FW前田遼一、FW荒田智之をいずれも怪我で欠いた中、この日がJデビューとなった新助っ人MFロドリゴ・ソウトが2得点するなど攻撃陣が爆発した。
 まさに“初物尽くし”となるゴールラッシュだった。まずは前半33分だった。日本代表に返り咲いたDF駒野友一が右サイドを駆け上がり、ゴール前に低めのクロス。FWジウシーニョはシュートを打ちきれなかったが、この日は左MFで先発した山本脩斗が押し込み先制に成功した。山本脩にとって、これが4年目でつかんだプロ初ゴール。記念弾でチームもリズムをつかんだ。
 前半38分に、FWレアンドロ・ドミンゲスに技ありシュートを決められたが、この日の磐田は動じない。積極的にゴールを目指し、ここから突き放しにかかった。前半43分、右サイドで得たCKで、駒野がショートコーナーを選択。MF小林裕紀がクロスを入れると、この日は左SBで先発した那須大亮がヘディングシュートを放った。これは左ポストに直撃したが、こぼれ球をDF藤田義明が押し込み2-1とした。
 藤田にとっては大分から移籍後初ゴール。そもそも大分時代の2007年以来、4シーズンぶりの得点となった。これが結果的に決勝点。試合後のインタビューで藤田は「久しぶりに取ったんですけど、やっぱ嬉しいですね。まずは、勝てたことが本当に嬉しい。ほんとに良かったです」と笑みをこぼした。
 ここから更に、攻撃陣が爆発する。後半4分、7月末にサンパウロから加入し、この日が初スタメンとなったボランチMFロドリゴ・ソウトが暴れた。右CKの好機で、駒野のキックから高い打点のヘディングシュートを決めて3-1とすると、さらに後半12分には、小林の直接FKのこぼれ球を押し込んで4-1とダメ押しゴールを決めた。
 その後、ルーキーFW金園英学が後半20分にゴール。得点ランク4位タイとなる今季通算9得点目で5-1とすると、後半41分にはオウンゴールを獲得し、6-1とした。デビュー戦で2得点を決めたロドリゴ・ソウトは試合後のヒーローインタビューで「最初の試合で2得点できて嬉しい。自分がここに来て、サポーター、首脳陣、コーチングスタッフ、チームメイトが暖かく迎えてくれた。そのおかげだと思う」と笑顔を見せた。
 8月3日のスルガ銀行チャンピオンシップを制した磐田だが、リーグ戦では7月13日のC大阪戦以来、5試合ぶりの白星で、8位から6位に浮上した。前田が不在の中でも前節首位の柏を撃破しただけに、今後が楽しみと言える。名門復活というにはまだ早すぎるが、大きな自信となる一勝になった。

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