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柏は6年ぶり6失点で2位後退、北嶋は負傷交代……

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[8.14 J1第21節 磐田6-1柏 ヤマハ]
 柏レイソルは2005年10月15日浦和戦の0-7敗戦以来、6シーズンぶりの6失点で磐田に1-6完敗。前節の横浜FM戦に勝利し、首位を奪い返したばかりだったが、4試合ぶりの黒星で2位に後退。1試合消化が少ない名古屋に、勝ち点1差で首位を開け渡した。
「こういう敗戦の説明は難しいが、柏に帰ってじっくり選手たちと話し合いたい。1-1の状態の時はリズムを分け合っていたが、2つのプレーで気を抜いて失点してしまった」。柏によると、ネルシーニョ監督は試合後にこうコメント。さすがの知将にも、分析に苦しむ敗戦となった。
 特に悔やまれるのが、指揮官が明かしたとおり、前半38分の、2-1と磐田に勝ち越されるショートコーナーからの失点と、後半4分にCKから3-1とされたヘディングシュートだ。集中が切れたところを狙われた。警戒していただけに悔やまれる。左太ももの裏を痛めたFW北嶋秀朗に代わって前半42分から途中出場したFW林陵平も「“後半これからいくぞ”という時間帯でセットプレー2本でやられてしまった。改めてセットプレーの大事さを痛感した」と悔しがった。
 FW澤昌克も「今日は前がかりになったところで奪われてカウンターという繰り返しで、失点をしてしまった。FWもボランチのためにパスコースを制限するなど、いい働きができなかった。次戦にも響くので大量失点しないよう踏みとどまりたかったが、ジュビロの方が集中高く攻撃を持続していた。今日は完敗でした」と反省を口にした。
 やはり、磐田は鬼門になっている。開幕から9試合目(リーグ戦のみ)のところまでは、合計4失点と堅守を誇っていたが、同10試合目となった6月の磐田戦で0-3と完敗を喫している。この日は序盤は決して崩されず、五分の闘いを見せていただけに、セットプレーでの失点が本当に悔やまれる。
 さらに不安要素となるのが、北嶋の状態だ。自らバツを出して交代。交代後は松葉杖をついて歩いていた。肉離れの可能性もあり、長期離脱しなくてはいけないケースも考えられる。ただ、まだ2位につけており、巻き返しのチャンスはある。20日の次戦は福岡が相手と、立て直すにはうってつけと言えるかもしれない。
 その後、24日にG大阪戦、28日に川崎F戦、そして9月10日に名古屋戦と強豪が待ち受けている。下を向いている暇はない。ネルシーニョ監督は「今日のような負けを繰り返してはいけない。自分たちの選手たちは力があると思っているし、しっかりとサポートして準備していきたい。今日失った勝ち点を次にしっかりと取り返したい」と気持ちを切り替えようとしていた。

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