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G大阪、首位浮上失敗……。2度のリード守れず、5連敗中の苦手・名古屋とドロー

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[8.17 J1第9節 G大阪2-2名古屋 万博]

 首位浮上を逃した。チームには、勝ち点を2失った思いが強かった。ガンバ大阪は勝ち点差2でホームに迎えた首位の名古屋に2度のリードを奪ったが、ここまで5連敗中と苦手としている相手に守備陣が踏ん張りきれなかった。西野朗監督は試合後のインタビューで勝ち点1を取れたのか、同2を失ったのかと問われ、「3ポイントは、きょうのゲームに関しては取るプランで全員がいたし、そういう内容で、勝ち切れる瞬間もあった。(勝ち点2を)失ったと言いたい」と悔しがった。

 序盤からボールを支配し、積極的にシュートを打っていった。MF遠藤保仁やMF二川孝広のパスワークに、前線のFWイ・グノ、FWラフィーニャ、MFキム・スンヨンがうまく絡んで攻撃に厚みをもたせた。それでも、なかなか奪えない時間が続いたが、前半46分、名古屋のCKのこぼれ球をイ・グノが拾ってカウンターを展開。ラフィーニャがゴール前で受けて左サイドを駆け上がったDF下平匠に預け、そのリターンから左足を一閃。ゴール右隅に沈め、先制に成功した。

 最高の形で前半を折り返したが、後半開始直後に不運が待っていた。DF中澤聡太が足を痛めてプレー続行が不可能となり、同5分にDF高木和道が急遽入った。そして同11分、同点に追いつかれた。PA内をドリブルでFW玉田圭司に進入され、一度は高木が止めたが、こぼれ球をMFブルザノビッチに決められて同点とされた。

 それでも、最近5試合を3勝2分で2位に浮上した持ち味の攻撃サッカーを発揮。後半24分にMF遠藤保仁がクロスバ直撃の直接FKを放った。後半29分にはFWイ・グノのヘディングシュートのこぼれ球をMFキム・スンヨンがしっかりと決めて再び勝ち越しに成功した。だが、ここでも守備陣が踏ん張れない。後半40分、柔らかいクロスボールをゴール前に入れられ、玉田の技ありの胸での落としから、FWケネディに叩き込まれて2-2と再び追いつかれた。

 それでもG大阪は最後まで諦めずに攻め続け首位撃破を目論む。後半ロスタイムの48分にはイ・グノが鋭い突破でPA内左に侵入。最後はMF小川佳純に倒されたように見えたが、PKをもらえず。G大阪サポーターからはブーイングもあったが、判定は覆らず、そのまま2-2で試合終了となった。

 西野監督は「トータル的に、ガンバのほうがアグレッシブに戦えた」と内容で上回ったことを強調し、逃げ切れなかったことを悔やんだが、大事な首位攻防戦をドローで終えたことは悪くはない。指揮官も「ポイント6の戦いだったので、納得して次に行きたい」と前を向いた。中2日で迎える20日の次戦は川崎Fが相手と再び難敵が待ち受けるが、切り替えて戦うしかない。

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